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成長のスピードと強度

子供の授業参観に行ってきた。小1の時、この子は大きいなぁと思った子と並んでいた息子を見て驚いた。小4になった今、息子の方が大きくなっていた。背の順で真ん中くらいだった息子は後ろから2番目になっていた。

よく大企業とスタートアップ/ベンチャーではどちらが成長できますか?と学生に聞かれる。答えはもちろん、ベンチャー/スタートアップだ。それは間違いない。

なら、成長がはやいベンチャー/スタートアップがいいか?と聞かれるとそうでもない。

成長がはやくても、成長し続けられるか?そのスピードを維持できるか?という強度に関してはなんとも言えない。

私は小学生までなら背は高かった。200人くらいいる学年で後ろから2番目だった。しかし、そこで止まってしまった。中学生で数センチ、高校ではほぼ伸びなかった。いままで小さいと思っていた同級生にどんどん抜かれて行った。

もちろん、肉体的成長とビジネスにおける成長は違う。しかし、同じところもある。はやく成長するとその後の成長が伸びない人もいる。どこかで止まってしまうのだ。逆に、成長のスピードが遅くても、その後どんどん伸びていく人もいる。

私は中小企業からベンチャーに転職した。その時、ベンチャーで新卒から入って来る人たちをみて、驚いた。3年目から一人前とみなされるような企業から来てみれば、ベンチャーの若者の成長速度のはやさは驚異だった。与えられる裁量や成績によるサラリーの変動とか凄い!これは勝てないやなと思った。

しかしである。2年もすると、アレ?と思うことが増えた。あんなに凄い勢いで成長していたはずなのに、去年とあんまり変わらなくなった。成長速度が目に見えて鈍化したのだ。スタートダッシュで物凄い勢いで走り出したのに、5キロ地点で息切れをしているマラソン選手のように。おそらくその時は、大手の日系企業の若者はまだ3キロ地点であったろうから、まだまだ差はあったと思う。

私はその後、3年目を待たずして転職することになるので、その後は知らないが、おそらく10キロ地点を待たず、抜かされていたと思う。人生はマラソンなのでゴールまでの道のりは果てしない。

昼飯を食べながら息子に聞いたら、得意そうに誰と誰は抜かして何センチ差をつけたとか、1番後ろまではあと何センチだ!と言っていたけど、人の成長スピードにはムラがあるので、背が伸びるのが止まるまでどうなるかはわからない。もちろん、本人にはそんな事は言わないけれど。今抜かした同級生が、後数年でいきなり伸びるのペースが上がるかもしれないということは今の息子にはわからい話だろう。

ビジネスの成長も同じで、今、自分は凄い成長をしていると思っていてもそれが継続できるか、他の人がこれから物凄い勢いで伸びてくるかはわからない話だ。今の生き残っている大企業はそういう人たちが支えたりしている。

ゴールまでは果てしない。今の一次点で何かを評価してしまうのはしょうがないが、それが永続するなんて事はないので、そういう気持ちをどこかに持っていることが大事じゃないかなぁと。

休日出勤の電車の中でぼんやり考えいた。

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