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カブ改 2024#3 電装改修

もとはカブ90であったらしい。
エンジンオイルが少ないことに気づかず乗り続けて、焼き付いたのを機会に中華エンジンを載せたのだそうだ。

いちおう動いてはいる。
ただ、ブレーキを握ったりウインカーを出すと、ヘッドライトが明るくなるので配線を確認してほしい、と言う。

むつかしいですよ、これは。
それぞれが正体不明な物だから。
しかも、暗くなるのではなくて、明るくなる、とはどういうことだ?

まず、何が起きているのかを考えよう。
ノーマルのカブは、ヘッドライトはジェネレータからの電源で光っている。
ウインカーとブレーキランプはバッテリー・レギュレータ出力で点いている。
あくまで、ノーマルの配線では、の話。
実車はヘッドライトとブレーキランプは電球だけど、ウインカーはLED、ハンドル・キースイッチ、メーターは社外品に替えられている。

現象と兼ね合わせて考えると、ヘッドライトには交流と直流が混じって流れこんでいる可能性があるのではないかと考えたが、交直混流するとこういう現象が起きるのか?
素直に考えると、直流が交流に勝って、交流側がダメージを受けそうなものだけど、交流のほうが電力が大きかったり、サイクルが短いとこうなるのか?

わからん。

わからんことは考えてもはじまらない。
調べてみても実例を見ないと理解ができん。
つくづく、もっと若いころに電気回路の実験をやっておきたかったと思う。

勝算もないまま、エンジンを替えてからの不調なんだから、その際に手を入れたところがおかしいのでしょう、とばかりにジェネレータのコネクターを点検した。
新品購入したエンジンには配線コネクターの説明書はついてこなかったと言う。
そこで、ネット動画を頼りに、結果的にノーマル配線と色合わせをするかっこうでつないだらしい。
それでエンジン始動はできた、と。

う~む、それでは点火の電源とタイミングが確保できただけですよね。
バッテリーやレギュレータ出力の電圧は測っていない、と言う。
たしかに、正体不明のレギュレータやCDIにテスターを当てても得られるものは少ないが、バッテリーが充電されるかくらいは見てほしい。

と、こむずかしいことを言うまでもなく、エンジンに近いほうの黄色い線がこげているのが発見できた。
交流側が負けた、のか?
原因がはっきりしないのに手をくだすのはよろしくないが、外してしまおう。

外したはよいけど、これはレギュレータに入れてやるのが正しいよな?
すでに1本はレギュレータに入っているけど。

そうか、全波整流ジェネレータか。
それは判ったけど、ヘッドライトがブレーキランプと干渉する仕組みがわからん。

配線を組み換えて解消はしたけれど、なんか気分が悪い。



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