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気分と公園

なにかと物事がうまく進んでいる時は、必ず自分の気分がいい時である。しかし、気分がよい状態をずっと維持するのは、少し難しいなと思うことがある。

気分が良くなるために、朝の支度をしたあと公園に行った。ここ二日間、午前中に公園に行ったのだが、かなり良い気分で二日とも終えられたのである。だから三日目の今日も寝ぼけた体でなんとか散歩に行ったのだ。

行ってみると、二日間楽しんでいたマガモを見ても、楽しい気持ちにならなかった。カラスの声がうるさくて、心地よいとは思えなかった。確かに、二日間ともカラスはいた。それなのに、今日は前の二日とは違う心持ちだった。

気分がよくならなかった。がんばって散歩に出たのに。いやいや、ここから気分がよくなるのかもしれない。そう思って、いつもとは違う公園のルートに向かった。

すると、大きな木の上で小鳥がピヨピヨ鳴いていた。とても素敵な声だった。もっと奥に進もうと思ったが、独り言を話す犬飼いが来たので、進むのはやめた。

次にコンクリートの道から、土の上に足を移動させた。すると、土はやわらかく、私の足を包み込んでくれた。これだ!これだから自然は好きなんだ、と思った。なんとも形容しがたい優しさと心地よさ。それを一瞬で感じさせてくれる。

公園を出て家に帰った。途中で車の音がうるさかったり、雪が降ってきたり、寒い風が吹いてきて疲れてしまった。またカラスもバサバサ飛んできて、イヤな気分になった。

気分が良くなるために公園に行った。公園に行って気分が良くなるかは分からない。
でも帰ってきたあとは、行く前よりも必ず、良い気分になっている。
これは行動したからだろうか。

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