【稽古日誌】-ひきょう-#4

『 - ひきょう - 』稽古日誌

本番日が近づいている『ひきょう』、先日一本通しをしました!

今まで座り稽古で、「一生懸命相手に言うこと」「きちんと言葉を指すこと」「状況に身体を置くこと」「『感じが出てる僕』にならない」というようなことを意識しつつ会話をしてきて、実際座った状態では気持ちよく会話のハマった事が何度もありました。

しかし一本通しをしてみると、立ち上がったり座ったりでたりはけたりと、動きをつけたことで言葉が途中投げ出されている様な感覚や何を話しているのかいまいち入ってこないシーンがありました。(演助の私は見ているだけなのでこんなことを言うのも烏滸がましいですが!役者の皆さんは本当に集中力がすごいです☺️)

見ていて、人間は動こうとすると演技をしてしまうのだなと感じ興味深かったです。体の動きを見せるとなると、やりたくなる反応をやってしまったりイメージを出そうとしてしまうことで、演技をしているその人が誰だかわからなくなったりするのかもしれません。

その時に以前もこさんが、「上手くいかない時は、複数の要因のうちのひとつが出来ていないだけだから1個1個嵌めて結果を出せるようにしよう。」と言っていたのを思い出し、なるほどなあ。と思いました。とても勉強になる稽古場です✍️📚


しかし、動きがついたことで『ひきょう』の深みは増し、言葉だけでは得られないありのままの形が浮かび上がってきています。

違和感のない会話は、中身をきちんと味わうことが出来るというのを稽古で常々感じています。

物語、と言うよりも、個々の暮らし、一人一人の「個」をしっかり受け取ることが出来る『ひきょう』、みなさんぜひ見に来てください。

松尾曉那

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