【稽古日誌】-ひきょう-#2

『 - ひきょう - 』稽古日誌
(役者視点になってしまいますが……)

参加者
もこさん
けんとさん
あやちゃん
かりんりん
寺原

<稽古箇所>

・2場 立ち稽古

立ったときの重心の位置
──重心が上りすぎて、身体と声が一致しない。
演じようとする意思が先行してしまう(?)。声は足の裏から出す、の意識。

・7場 立ち稽古

・4場 座り稽古

会話を成立させる、言葉全部相手にかける。

<雑感>

7場の稽古を見ていて、「間によって風景が見えてくる」のが面白かったです。

もこさんの「セリフとセリフの間に間(ま)を入れて。言葉は伸ばしちゃダメ」の指示で、それまでは「歩きながら話す2人」と見えていたものが、
途端に「秘境へ向かって森を歩く2人が会話している」と見えてきて、おぉ〜〜、と思っていました。情景がとても眼に浮かぶ。
舞台で風景が見えるのは、たとえば「きれい」などの台詞を役者が情感的に言うからではなく、「役者が行う具体的な行為・その行為のために経過する時間」によってだと分かった。

また、別の、自分が出るシーンでは、座り稽古では会話できていたのに、立って会話ができない、そもそも日常の立ち方で立っていられないことに愕然! もこさんも仰っていたけれど、「立つことで手や足や重心の置き場所・行為の選択肢が増え」、困ってしまう。
これまでの会話の稽古(指差しなど)は、「日常無意識に行っている会話を、舞台上で意識的に行えるようにするため」に行っていたけれど、同じように、日常的な無意識の身体で舞台上にいるための意識的な感覚を、考えるというか、掴むというか、しなきゃいけないな、、、という個人的反省です。

12月4日 寺原航平

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