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世界室内マスターズ陸上競技選手権2023 今の私に足りないもの
ポーランドのトルンで開催された世界室内マスターズに出場しました。
結果は
800m 予選落ち
1500m 7位でした。
800mは、2組2着プラス5 で決勝に進出でしたが、私はなんと組でビリ。
話になりませんでした。
さすがにそんなていたらくは、人生初。
わたし、一体何やってんの?
観光で来てるんじゃなくて、戦うために来てるんだよ、と思いましたが、後の祭りです。
中2日あけて1500mは予選なしで決勝1本。
800mの結果から考えれば、8位入賞がギリギリのラインでしょう。
そこをしっかり狙っていこうと心を決めたことで、かなり冷静になれました。
決勝は、かなりのスローペースでスタート。
私はだいたい200mを43秒くらいで入るつもりで、実際もそんな感じ。
前から人数を数えて、私は8番目の選手のあとにつきました。
前に出たい気持ちを抑えて、そのまま1000mが3’38くらい。
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かなり余裕があったので、8番目の選手を抜いてスパート。
一瞬、6番目、7番目の選手に届くかな?と思ったのですが、彼女たちもペースが上がり、追いつけませんでした。
タイムは5’24。いまいちではありますが、自分の目指すところは達成できたので、気分がよかったです。
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ここからは反省です。
世界マスターズに参加して思ったことは、自分はアスリートではないということです。世界のトップ選手たちは、ものすごくストイックに取り組んでいます。
アップやレースに向かう態度は真剣そのもの。体型も絞れていて、気楽そうな雰囲気は一切ありません。
私は、自分自身がそこまで突き詰めていないと感じます。
人生の一部としてエンジョイしていて、苦しむ覚悟ができていない。
最近、スポーツ界では「楽しむことが大事」と誰もが口にします。
楽しくなければ続かない。モチベーションが保てない。
それはそう。
私自身も現役時代、プレッシャーから逃げるように引退してしまったので、あまり追い込みすぎないように、深刻になりすぎないように、と考えています。
いっぽうでそれでいいのか? とも思います。
楽しさって何? ということです。
仲間ができて、お互いに励ましあうこと?
ひとりで気ままに走ること?
走って身体が快適になること?
旅ランやパンラン?
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これは結局何を求めて走るのかということですよね。
長く趣味として楽しみたいのか、仲間と楽しい時間を過ごしたいのか、目標を定めて自分なりの手ごたえを求めるのか。
もちろん求めるものはひとつではなく、いくつもの目的があっていい。
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だけど、私が記録の更新や世界での順位を上げていくことを求めるなら、それ相応に苦しまないとダメです。
もっと追い込まないと、望むものは得られない。
トレーニングは楽しいだけではないですからね。
雨の日風の日に「今日はやめとこう」と思うのか、何の迷いもなくトレーニングを継続するのか。
苦しむことがえらいとは思いません。苦しんだ分だけ成長するとは思えない。
そういう苦しみ中毒になる気はありません。
重要なのは、自分がやるべきことに集中できる状況に自分を置くこと。
言い訳したり、迷ったりする心のスキを作らない。
以前、新谷仁美さんが言ってたんです。
彼女は、女子選手の過度なウエイトコントロールを心配して、しっかり食べていることを積極的に発信していますが、それでもファストフードは食べないと。
それを身体に入れてしまったら終わりだと思っていると。
その迷いのなさですよね。
どこまでがセーフで、どこからがアウトなのか。アスリートである限りなんでもオッケーではないでしょう。
私はそのあたりが曖昧で、甘さがあります。
ぼんやりのんびりしている部分がたくさんある。
高校時代、狙っていたレースの前に、学校のトラックで走っていたら、トラックのなかで練習しているサッカー部がボールを出してきたことがありました。
その時、わたし、猛然と怒鳴り込みに行ったんです。
「あんたら、今ここで私をねん挫させたらどうなるかわかってんの?」
私が間違ってますよ。人道的におかしいですよね。わざとボールを出したわけでもないでしょう。
でもそれくらいの気迫で練習していたし、それくらい自分ファーストでないともぎとれない成果もあります。
あの頃のああいう気迫、練習1本1本に対する真剣さが今の私にはありません。
どうしたって周りの人とうまくやろうとしていますし、織田フィールドで、ほかのランナーにコースに侵入されて怒り狂うわけにもいきません。
でもやっぱり、と思います。
今の私には本気が足りない。
そこそこ頑張ってやってますよ。
でもそこそこってなんなの?
気持ちを切り替えるだけでは、結局は変わりません。
スポーツなんだから、身体から、トレーニングから、変えていかないとダメ。
しっかり考え続け、変わり続け、動き続けたいと思います。
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