見出し画像

猫を保護しようと思ったらやる気をバッキバキにおられた話

割とご無沙汰しております。
新型コロナウイルスの関係でほぼ外に出る活動は制限されており、色んな人と会うことが出来ない状況ですが、仕事は幸いにもリモートワーク中心の生活に切り替えることが出来たので、粛々と日々を過ごしています。
そんな状況の中で「これからもずっと在宅で働くんだったら、せめてもの癒やしにペットでも飼うのはどうだろうか」とふと思い立って、家族にも相談したところ猫がいいよと教えてもらい、保護猫カフェというところに連れて行ってもらったんですが、

まあ結論から言うと僕だけじゃなくて家族もブチ切れてしまって。
保護猫の里親になるという話は一旦なくなりました。
今回はその顛末を長々と書きたいと思います。

①意識が高すぎて無理だった
まず最初に保護猫カフェに入る際のアンケートでいきなりの踏み絵。
「(店名)の楽しい猫助けの情報をメールにてお送りします!一緒に楽しく猫助けしていただけますか?」
→はい。一緒に猫助けしていきます。
と答えないとダメみたい。
そこでいきなり猫助けとは?????となるんだけど、あまり深く考えずにはい猫助けします!と答えるのが正解のようです。
実際その場でスタッフに確認した際は「近所で迷い猫を見かけたら連絡したり、そういう保護猫活動のお手伝いになります」ということだったのですが、いやいやちょっと待って。なんなん、お前ノリ悪いな、みたいな理由で里親にはなれないみたいなので(後述)正直びっくり。
猫助けしようにもまだ猫のこと何も知らんし、出来るかもわからんことを気軽にやりますとは言えんけどな、僕は。

②人の価値観に対してあまりにも無神経過ぎてドン引きした
たまたま縁あってなのか、めちゃくちゃいい環境で保護されてる猫だったからなのか今となってはわからないけど、初見で僕含め家族にすごく好意的に接してくれる猫が居たので、これなら家に迎えても大丈夫だろうと里親希望になることを伝えたのですが、最初に答えるアンケートでつまづいた。
家族構成、持ち家か賃貸か、先住猫がいるのか、この辺りはまあわかります。変な人に連れて行かれたら困るもんね。世帯収入とか聞かないのは謎やなって思ってました。そこいちばん大事だと思うのに。
次に保証人の話。家族以外でって言われると誰かに頼みに行かないとだし困るなぁって思ったんだけど、保護希望者が自分で、もし何かあった場合は変わりに責任を持つのが妻であればOKということなので、保証人は妻にお願い。ところで保証人って何ですかって話もしたんだけど例えば保護希望者が急に死亡した場合(え、俺死ぬの?)、経済的な事情で猫を飼えなくなった場合(すまんが経済的にはめちゃくちゃ余裕やわ)とか色々言われて多少ムッとしたんだけど、ここまではまあそういうありえない前提も対応できるように準備しとくのね、と自分を納得させて話を進めました。が、
その上さらに正直未だに意味わからんし納得できない質問がきました。

・夫婦が離婚した場合はどちらが猫を引き取るか?
いやそれ要る?保護希望者(自分)と保証人(妻)のどちらかが責任持つよね?さっきの話じゃ足りん?
そもそもなんで予定もない離婚した場合の話しせなあかんねん。失礼か。
・もし今後家族に猫アレルギーが出た場合どうするか?
いやいやそれ大丈夫か確認するために家族全員で猫に会いに来たよね?もうそれだけで諭吉飛んだんだけど、その確認じゃダメ?って聞くと「例えばお孫さんが猫アレルギーだったら~」

アホか?

なんでありもしない未来の話せなあかんねん、アホか?
孫は生まれるかもしれんけど、猫アレルギーになるかなんか知らんわ。もしそうなったら家に来るとき猫は別室に居てもらって掃除してから孫と会うわ。その上さらに孫と同居になる可能性とかどんな確率論の話を今するねん。
んでまあ結局そんな問答しても多分無駄だし(店舗に色々言っても本部の意向でこういう質問にもお答えいただいてる、みたいなこと言われるだけ)、適当に流したら良かったんだろうけど、僕以上に嫁がこの件について納得がいかなくなり、

正直こっちは必要ないことでムカついたあげく、ありえもしないことに対して嘘を吐かされる(現時点で判断しようもないことをこうしますって言わされる)のが無理って言ったら里親希望はキャンセルされました。
お互いに信頼関係を作れそうにないんだとか。そらそうやな。
てかすごいよね、その時点で最大限(猫を不幸にしないよう)努力をするっていう回答の方が僕は誠実だと思うんだけど、なんかわからんけど適当に自分とか書いときますわ~って人のほうが、信頼関係が構築できるって話が無理。僕は無理。

③初めて猫を飼う人に不親切すぎて無理だった
多分想像だけど、保護猫カフェに来て里親希望する人って既に猫を買ってる人か猫が好きすぎて猫博士みたいな人しか相手してないのかもしれんね。
猫と暮らすの初めてだし何が要るのかもさっぱりわからんから色々聞いても対応がめちゃくちゃ雑。
・猫が脱走しないように脱走防止柵を用意してください
家の間取り図とか提出させても、ここは脱走する可能性があるかもしれないとかそういうやり取りがあるわけでもなくて「ここから脱走しそうだと思ったから対策しました」ってエビデンス出せばいいだけ(意味あるの?)なのか、お前らがどこまで猫様の行動を理解してるのか試したるわって上から目線なのか未だにわからん。
コーディネーターがしっかりサポートするって話はどこ行った。
・受け入れ時にケージが必要
必須ですか?って聞いたら「そうですね~猫が隠れられる場所があったほうがいいですね~」って言われてまあ室内放し飼いで考えてるしボックスとかダンボールとか、とりあえず隠れられる場所売ってるよね?もしくは作るかって感じでいたら「ケージのご用意はできましたか?」の連絡で正直意思疎通できてる気がせんかった。
要るんやったら最初からそう言え。

④無駄に家族が揉めた
僕は必要なものに限らずなんぼでもお金かけるけど、嫁は家計を預かってる以上、そこはちゃんと吟味して決める人。たとえばケージでも一旦いらんねってなったものをやっぱ買うわってなったらなんでやって揉めるやろ。そしたらまたそこで納得行く説明が要るやろ、なんで曖昧な言い回しの尻拭いで夫婦が揉めなあかんねん。
上の方でも書いた離婚したら~孫が~云々の話でも、我慢して相手の望む答えを言えば猫は幸せになれるとか、いやものには限度があるとかなんで家の中で言い合いにならなあかんねん。
保護された猫のしんどいプロフィールを見て自分は大切にしてあげたい、好きになって、家に来るのをめちゃくちゃ楽しみにしてた娘が家の中がどんどん荒れていくのになんで涙せなあかんねん。意味わからんわ。

猫は神であんたらは神の使いかなんかかってくらいには腹がたった。
最終的にはさっきも書いたけど「お互いに信頼関係が結べそうにない」ってうまい言い方でまとめられたんだけど、冒頭の踏み絵の話、覚えてますか?
なんだかよくわからないけど猫助けします!のところで違和感があるならお前ら客でも里親候補でもないわってことらしいです。

なるほどこういう目にあって、結局ペットショップで猫を飼う人がほとんどなんだろうなってのはよく分かりました。
不幸な猫を作らないための活動っていう言い分で、自分たちの考え方を支持?信奉するくらいじゃないとダメらしいです。
保護猫活動であったり、保護猫カフェ自体にについては考え方についてもすごく共感しているし、実際言ってみるとめちゃくちゃにいい環境でこんなにも猫が人に馴れるってことにもびっくりした。スタッフの猫に対する愛情・仕事ぶりも相当すごいんだと思います。どこもそこまで出来ているとは思わないし、プライドを持って仕事していることは十分伝わった。

ただ、人や自分に対していい加減なことを言ったり、その場限りの嘘つける人間じゃないとここでの里親には向いてないってんだったら僕には厳しかったんかな。
色々考えさせられる一件でした。

頂いたサポートは猫のごはん代に使わせていただきます!🐈🍚🐈