見出し画像

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/23講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。

第3回コンテストのうち、最初の部門である文芸部門も各作品の審査も大詰めをむかえて参りました。本日は、3作品の講評をいただいています。

どうぞ、お楽しみください。

================================

<講評(洋介さん)>

混沌は時を流れ
喧騒も時を流れ
誘惑さえも時のまま
時の流れも壺に納まる

瓦屋根と塀の中に
渇望と生まれくる
執拗な弁解と不平の軒下に
生い立ちの涯がそこにある

遮りと契り
騒乱の炎と海原の唄
運命は黙読の如く
我の苦悩に至るだろう

すべての痛みを飲み干して
癒えぬ魂は翻弄される
論理を消し去り庇う者
獰猛な魂を宿いし者よ

思いに果てなく
死は訪れることは無い

街で学びし言葉を忘れず
目眩の中で罪を知る
眠りの中に眠りを見つけ
目覚めし魂は日常に非ず

白髪が壺に一つ抜け
撒かれた種は夜を味わう
季節は変わり過ぎゆくも
我が魂の道は咲き誇る

思いに果てなく
死は訪れることは無い。

千葉さん
ご参加ありがとうございます。

================================

<講評(洋介さん)>

格好のつけ方って
人それぞれだ
誰かの前でカッコつける
全然わるくなんかないさ

らしさなんて
考えたって出てこねえ
外に答えなんてないもんな
誰だってそうなんだ

みんな気づかない
なんで分からないかな
外を探したって見つからない
青い鳥と一緒だよ

誰だって気づいたら
あっという間に
齢なんて重ねてて
気づける奴はかっこいいよ

じじい顔して
知ったかするより
足掻いてる奴が
カッコいいさ

生きてると色々あるよ
色々あるから人生は楽しい
これが分かれば大したもんだ
悟るなんてこう言うことよ

カッコよく生きるなんて
思ってるうちはカッコわりい
どうでもよくなって
自分を信じ始めた奴はカッコいい

己をさ信じるとこを
生きていくと愚直になれる
変わり映えのしない毎日を
淡々と生きる姿がカッコいいやな。


kesun4さん粋な詩を
ありがとうございます。
散文なのに隠れた韻のリズムが
気持ちいい言葉をつくります。
言いたいことを言ってる訳ではなく
心のうちを誠実に言葉にしている。
自分と外の均衡を言葉の力にして
いるところに詩の力を感じます。

読むほどに
味わいが膨らみ楽しいです。
今日はゆっくり眠れます。
ありがとうございます。

================================

<講評(一奥)>

私達はどこから生まれ、どこへ行くのか。
ゴーギャンの絵画が思い出されます。

生きるために住み、食べ、そして次の世代へ残していく。
当たり前のように、何十万年も以前から繰り返される営みですが、私達自身は今この一瞬を一秒一秒感じていて、それが数十年か百年足らずで終えていく。

しかし、大きななにかの流れの中にはあるのだろうという感覚があって、そんなミクロとマクロの感覚の間で、時折不思議に思うものです。

食も、
交わりも、
話すも寝るも、
このコンテストを通して出会ったこともまた数奇な縁であり、そのことの不思議を思わずにはいられません。

松原様、このたびはご参加いただき、まことにありがとうございました。

================================

事務局アカウントでは、過去の記事とKindleで、これまで小説を書いたことが無い、という方でも、始められるようなコツなどをまとめさせていただいています。

どうぞ、ふるってご参加ください。
皆さんとともに、このコンテストを盛り上げ一緒に楽しんでいくことができることを臨んでいます。

*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

=============================

全体の募集要項はこちら

文芸部門募集要項はこちら

応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?