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絶対美

  
”絶対的な美”

それは、陵辱される運命にある。
その運命を予感させるからこそ美しいのだ。



***
 
「憂鬱なんて 贅沢よ」

 … すばらしい。
   パチパチ…
(まるで芸術みたいに無意味だ)。
 …

「ねぇ、電話で沈黙は止めて!」
「南米に行かない?」

「何をしに?」

「人生の開拓よ」

***
 

夜は朝を待っていたが、
オレを待っていたのは、彼女だった。

女はみんなオレを待っている。
オレの名は

”ルシファー”


 

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