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・ of tender age


夏は倒錯したスグリのすっぱさ

荊の葉陰で握りしめた君の手の

その生命線を伝って落ちる鮮血が

僕にはこの世の色とは思われなかった

痛さと恍惚は一体のもので

君の瞳の底に

ある光を宿す



若さは永遠なのだ

精神は自らの老いを知らず

年を重ねる毎にあの日あの時が輝きを増す

そうしてわたしたちの青春は 永劫不滅の生を得る





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