韓国映画「国家代表!?」の泣き笑いにやられる。こういう映画こそ求められる…のではなかろか?
「国家代表!?」(2009年 原題:국가대표)でなんだか大泣き。
96年、韓国ムジュに冬季オリンピック誘致をもくろんだ政治家が、スキージャンプの国家チームをむりやり結成。競技人口のない国なので、仕方なく集められたのは経験のほとんどないポンコツな若者たちだ。だが、この誘致計画があっさり失敗に終わり、無残に投げ出された彼らは、どん底生活から一転、長野五輪への出場を目指す…という実話だ。正確には実話ベースのスポ根コメディ。
主演はみんな大好きハ・ジョンウ。コーチ役にはこれまたみんな大好きソン・ドンイル。端役に至るまで知った顔がたくさん飛び出てうれしいのは、最近の韓国映画ブームで役者の顔を覚えたからだ。チョ・ジヌンやマ・ドンソクらがゲスト出演。楽しくて大爆笑。
前半のドタバタが過剰で、146分の尺には若干抵抗があるが、結局クライマックスの大会実況とエピローグは、大見せ場として特出していた。これが映画作りの上手いところだ。まぁ普通に燃えるでしょう。そういえば、長野のラージヒルは日本代表が金メダルでしたよね。
観ていて思ったんだが、今年の東京五輪は、ひたすら誰かの悪口を言うのではなく、こういう映画を作って記憶に残せばいいのではないか、と。金の話じゃなくてさ。未来のアスリートたちへ希望をつなぐような、国民が熱狂するような笑いと涙の感動五輪映画…でも作ってくれまいか。興収は全国の競技者たちに支援還元だ。国民的映画として記録と記憶に残るようなものを作るとかさ。いやはや、中学生みたいですんまそん。
って思ってたら、「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」なんて映画がありましたね。これはどうだったんでしょか。上海ではやってませんでした。
「国家代表2」こと「プロミス 氷上の女神たち」も傑作。女子アイスホッケーの話だ。こちらも大泣きする。韓国のスポ根モノは邦画界はもっと学ぶべき。
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