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「DUNE」はまだ誰も観ていない後半とセットで「傑作」と呼ぶつもりだ。

「Dune: Part One」なる映画でした。

そもそも、ヴィルヌーヴがHBOmaxの同時配信に対し抗議したのは当たり前のことで、この映画は巨大フォーマットの画面で観るように作られているのだ。
日本でIMAXGTレーザーになんとか滑り込めたので、1.43:1に広がる砂漠にとりあえず没入できたのは幸せだ。
通常シネスコとの切替がせわしないけど。

僕のような年寄りは、若い頃にハーバートの小説を読み、リンチ映画に悶絶し、チープなテレビドラマ版に脱力、ホドロフスキーの“作ってもいない映画”に心ときめかした過去がある。なので、ヴィルヌーブへの期待値は自然高くなってしまい、「きっとすごいものを見せてくれるだろう」と祈っていた。

で、ふたを開けたら…あらびっくり。見事で美しい「DUNE」でした。最高峰CGの金遣いのおかげか、完璧な砂の惑星表現だったかと。
中でもハルコンネン(原作翻訳表記にしたのね)のグロ描写は、リンチの変態野郎を超えていた(挑んだ?)のが素晴らしかった。

「コロナ禍で商売難しそうだから、配信もやっちゃうね」という企業判断が、クリエーターからの信頼を失うってことが、今回よーくわかりました。難しいね、この問題。

中国では22日公開。3D版もやってる。間に合うなら見に行く。

まだ誰も観ていない後半とセットで「傑作」と呼ぶ予定。あと何日寝ればいいですか。

というわけで、「続く」。

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