心より尊敬する人に対して全力で反対する

親、友人、先輩、上司等、心より尊敬する人の考えや意見を全力で反対をしたことはありますでしょうか。

普通はなかなか出来ないかと思います。このことをやってのけたのが、300億円の男と言われている、鬼滅の刃に出てくる煉獄杏寿郎というキャラクターです。

鬼滅の刃のを知らない人のためにもざっくりストーリーを説明すると、次のとおりです。鬼の始祖によって、鬼にされた妹の禰豆子（ねずこ）を人間に戻すため、主人公竈門炭治郎は鬼の妹を連れて鬼殺隊に入ります。鬼殺隊は鬼を討伐するための政府非公式の集団です。この集団での最高戦力が「柱」（はしら）であり、柱は9人のメンバーで構成されています。

この柱達と主人公の炭次郎及び鬼である妹の禰豆子が初めて会った時の出来事です。鬼殺隊トップのお館（おやかた）様は、9人の柱達に対して次のことを言います。

炭次郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして皆にも認めて欲しいと思っている。

鬼を討伐するための鬼殺隊でず。にもかかわらず、鬼である禰豆子を容認するとはどういうことか。柱達からは色々な意見が出ます。その中で、柱の1人である煉獄さんは次のような発言をします。

心より尊敬するお館様であるが理解できないお考えだ！！全力で反対する！！

この迫力をアニメで確認したい人は是非以下も併せてご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=9B00r2lBnE4
ここには、煉獄さんの肯定的意図が見えます。心より尊敬するからと言ったお館様に盲目的に従うのではない。肯定的意図を持って、全力で反対すると。

その後、お館様の説得もあり、柱達はしぶしぶ炭次郎と禰豆子の鬼殺隊での存在を許容します。この際に、お館様は炭治郎に対して、次のセリフを言います。

炭治郎、それでもまだ禰豆子のことを快く思わないものもいるだろう。証明しなければならない
これから
炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること役に立てること

その後、いろいろあって、今公開中の映画の話になり、煉獄さんは次のような発言をすることになります。

竈門少年　俺は君の妹を信じる
鬼殺隊の一員として認める
汽車の中であの少女が血を流しながら人間を守るのを見た
命をかけて鬼と戦い人を守る物は誰が何と言おうと鬼殺隊の一員だ

煉獄さんはお館様の考えを肯定的意図をもって全力で反対をしました。そして、最後には、肯定的意図をもって全力で炭治郎と禰豆子を認めました。

心より尊敬する人に対してでも、肯定的意図をもって全力で反対する。そして、自分の考えが変わったら、肯定的意図をもって全力で応援する。
肯定的意図が共通の認識としてあればこう言ったことも出来るのではないかと思います。