SNSに助けられた話

先月末、私はちょっとした悩みを抱えていた。「チケット・トゥ・ライド:ヨーロッパ」というボードゲームを手に入れたのだが、そのゲームに合うカードスリーブが入手困難になっていたのだ。町のホビーショップやボードゲームを扱っている量販店にもなく、ネット通販でも品切れで中古品に高値がつけられていた。

「カードスリーブ」という代物がなにを指すのか、わからない人のために解説する。カードスリーブとは、ゲーム用のカードを保護するための薄いプラスチックのケースである。ひと口にゲーム用カードと言っても、ワンダー、アメリカン、タロットなどサイズは様々で、当然そのサイズに合ったスリーブをカードの枚数分用意しなければならない。それ自体の価格も高いので私は小箱系ゲームのカードにはつけていないが、チケット・トゥ・ライド:ヨーロッパは6000円程度する。カードが傷つくとプレイできないので、スリーブは必須だ。だが肝心の品物が手に入らず、困り果てていたというわけだ。

そこで私はSNSで呼びかけた。「ボードゲームに詳しい方にお聞きします。チケット・トゥ・ライド:ヨーロッパに合うカードスリーブはどこかで売っていませんか」という風に。すると東京にあるボードゲームカフェの公式アカウントが返事をくれた。「AというメーカーのBというサイズが、お探しのものにぴったりです。家電量販店で買えます」という内容だったかと思う。私はその投稿をスマホに表示させた状態で、ボードゲームを扱う最寄りの家電量販店に向かった。売り場には、その商品があった。私は必要な枚数分であるふた袋を購入した。家に帰ってカードにはめてみると、ジャストフィット。助かった。

SNSの情報は玉石混交だといわれるが、こういう場合もあるので私はやめられないでいる。

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