1週間以内の日付指定注文ができるようになりました
こんにちは、クックパッドマート開発チームのテックリードを担当している勝間です。noteは1年ぶりの登場となります。
本日は、サービスアップデートについてお知らせします。
掲題の通りクックパッドマートは11月5日(火)にアップデートされたiOSアプリ(v4.0.1)で、1週間以内の日付指定注文が可能になりました。
(アプリのアップデートは数日かけて徐々に反映される見込みです)
図: 受け取り日指定の様子
平日に週末のお買い物も
前回のアップデートお知らせでは、お届け当日の朝8時まで注文を受け付けられるようになったことをお伝えしました。その一方で、これまでは受け取り当日または前日の注文しか行なうことができませんでした。この制約によって、
・社内外から声が上がっていた「週末の食材も頼んでおきたい」というニーズに応えられない
・曜日によって取り扱える商品が違うことによる、お気に入りの商品をいつでも注文することができない
などの課題を抱えていました。
今回は、この課題を解決する手段として日付指定注文の開発を行なうことにしました。今後のクックパッドマートは、普段の日常的な買い物はもちろん、パーティやバーベキューなどを含む週末用のお買い物にも対応できるようになります。
実現までの舞台裏
この日付指定注文は、8月上旬から動き始めた開発プロジェクトでした。
当初は、ユーザー向け開発領域PMの長野、販売者向け開発領域のPM川原田と開発全体を見ている私の3人で方向性を定める議論を開始しました。日付指定注文は部内でも各メンバーがいろんな思いを持っていた話でした。そのため、まずはプロジェクトとして実現したい方向性のすり合わせと、それに伴うユーザー/販売者/流通のそれぞれの観点で課題になりそうなことの洗い出しから行い、方向性が擦り合ってからは理想の完成形の画面イメージを一度絵に描いてみて、エンジニア含めて実現性についての摺り合わせを行うという流れで進めていきました。
図: 一度絵に描きつつも悩んでいるデザイナーの様子
特にこのすり合せで悩んでいたことは「ユーザーができることと運営側が伝えるべきことをどこまでシンプルにまとめられるか」でした。
クックパッドマートは、様々な販売店が参加するプラットフォームなので、販売店の営業日などの影響で毎日商品のラインナップが変化します。
一方で、「日付を変えると買える商品のラインナップが変わる」という体験は、一般的な宅配サービスやネットスーパーには無い概念なので、これをアプリの各所でどのようにシンプルに表現してユーザーに伝えられるかが大きな課題でした。
今回のリリースバージョンでは、ホーム画面および商品画面では商品の注文可否を表示しつつ、ユーザーができることは「1週間以内の受け取り日の変更」のみに留めることで、得られる価値と複雑さのトレードオフのバランスを取ることにしました。
図: 日付によって変わる商品の注文可否状況
たとえば「日付をまたいでカートに商品を入れる」「日付をまたいで商品を比較できる」などどこまで自由度を上げるかについては、今後の利用状況やご利用いただいている方からのご意見などを参考にアップデートを行っていこうと思います。
また、利用者以外の観点でも
・ 事前に注文がわかることで販売店が取り扱うことができる商品数を増やすことでき、結果として欠品リスクを下げることができる
・ 流通量を事前に予測しやすくなることで、配送コストを下げることにつながる
などの期待も私たちは持っています。これらについても何か明らかになってきたらnoteなどでお伝えしていこうと思います。
まずはiOSアプリから
冒頭のお知らせの通り、今回の日付指定注文についてはまずはiOSアプリからの提供となります。Androidアプリについては、ただいま準備中なのでAndroidをご利用の方はもうしばらくお待ちいただければと思います。
次なるアップデートは?
現在は1週間以内しか注文できないようになっていますが、それより先についての注文、つまりずっと定期的に購入が決まっているようなものについては定期購入を可能にしていきたいと考えています。
また、注文だけではなく、商品の受け取りについてももっと使い勝手のよい受け取り方法についても構想を進めています。このあたりも具体的な形に仕上がったときにはまたここでお知らせさせていただきます。
クックパッドマートがあることで毎日の料理が楽しみになるよう、今後もアップデートを重ねていきます。どうぞお楽しみに!