見出し画像

魔法少女になり隊 にハマっていた時をしっかり考え直す。そして僕はどうするか

こんばんは。今日は何もせず、酒を飲みながら音楽を聴いたりする日です。

今回なんですけど、僕のTwitterを3-4年前からフォローをしていた人には必ず目に入ったバンド、魔法少女になり隊の話です。

これもTwitterを見ていた人なら分かることなんですが、最近魔法少女になり隊についてめっきり発言しなくなりました。ハッキリ言えば、もうハマってないんです。これについて、少し書いてみたいです。

最初は、売れ始めて色んなファンが増えていったから自分の気持ちが離れたのかな、と自分では考えてました。そのタイミングと、自分の卒業設計だったり大学院進学が重なって、なんとなく離れてしまった。みたいなところだと思ったんですよね。

最近は、そういうわけじゃなくないのかな、と、思い始めました。

まず、僕にとってライブは現実逃避です。基本的に。これに関しては色んな考え方があっていいと思ってるので、ここをとやかく言われる筋合いはないです。

そもそも行き始めたころ、あんまり生活が楽しくなかったんです。大学の勉強にも打ちこめてなかったです。色々、うまくいってない時でした。で、ライブハウスってそういううまくいってない自分を完全に忘れさせてくれる場所だったんですよね。

そういう状態のときにハマるものって、変な信仰心が生まれてきたりします。今思うとですけど。

当時の魔法少女になり隊って、ライブ終わりに物販出てきて、コミュニケーションが取れたりしたんですよ。で、音楽自体も僕がすごく好きだったし、なにより発明的でした。

すごくポップで、アイドル的なルックス(ちなみにアイドル呼ばわりすると怒られます。)に骨太のサウンドが付いている構成で、世界観もあります(火寺バジルちゃんは魔女の呪いで喋れません。基本筆談です)

歌っているジャンルはピコリーモ的な、近いところで言えばFear, and Loathing in Las Vegasとか、PassCodeのようなタイプに大別できます。僕はすんごく好きです。

で、僕がずっと思ってたのは、「アイドルが重めのバンド音楽に寄っていくケースはたくさんあるけど、重めのバンドがアイドルに寄っていくケースって中々なかったよな」ということです。これが魔法少女になり隊の発明だったと思ってます。

前者だと、もうごちゃごちゃいるじゃないですか、BABYMETALだってそもそもはそこからだし、BISHとか、先に挙げたPassCodeもそうだと思います。ちなみにアイドルが重めのバンド音楽に寄せていくことに成功すると、いつのまにか既存のアイドル音楽では測ることができなくなってしまい、オンリーワンの独自性を獲得します。ここで挙げた3組はそうなっているグループだと思います。

で、話を戻すと、魔法少女になり隊はそういう枠には入らず、むしろ逆のアプローチだったので、どういう進化がするのが楽しみでした。アイドルではなくて、でもバンドという枠は超えている存在だと思っていたので。

ただ、バンドとしてのプライドを当然持っていました。私たちはバンドであって、アイドルではない。という趣旨の意見表明はそれなりにあって、そこで僕の中で少し気持ちが冷めていたような気がします。

前にも述べたように、僕はバンドのあり方としての発明性に惚れ込んでいたので、こう、明確な線引きをしようとするのを見てしまうと、あぁ、そう。となってしまったんだと思います。

で、僕がそういう発言をするじゃないですか。なんかどんどんライブに行きづらくなるんですよね。なんか、批評しておきながらライブ行くの、よく分からないな。みたいな。

そんなことを考えていたら、あれだけ好きだった魔法少女になり隊のライブに行かなくなってしまったんですよね。ここまでの話、曲の好き嫌いじゃないんですよ。バンドとしてのあり方だけで距離を取ってしまったんです。

ただ、客層の変化とかになんとなくついていけなくなった、みたいなところもあったんですけどね。とはいえ、今思うとそれって大した理由じゃないんですよね。

2ヶ月くらい前、あるライブに行きました。sora tob sakana というアイドルを見たくて行ったんですけど、そこには魔法少女になり隊もいました。そのとき、1年以上ぶりにライブを見ました。

そのとき、これまでに書いてきた理屈とか、批評みたいなものがどうでも良くなるくらい楽しそうな音楽だったんですよね。すごく感動したし、なんかこれまでのことを反省してしまいました。

僕は、周りで音楽に対する批評があんまりに少ないなと思っています。聞き手のリテラシーが低ければ、作り手はそのリテラシーに合うようにモノづくりをしてしまう(そうしないと作り手が稼げない)ので、すごく良くない循環が生まれます。というか今、完全にそうなっています。作り手はある程度聞き手のことを考えたデザインはすると思うんですけど、最近、聞き手のニーズが作り手の欲求に勝っているように感じる時があります。こういう時、文化って停滞するんです。確実に。

ただ、そうは言っても、バンドってライブハウスでなんぼじゃないですか。ライブハウスって、理屈が通用しないんですよ。

そんなことを反省して、僕は改めて、魔法少女になり隊のワンマンライブに行こうと思いました。約2年ぶりです。

そのときに、直接見て判断しようと思います。判断だなんて随分偉そうですけど、聞き手はもっと盲目的な信仰心を無くした方がいいですよ!!とも思ってるので、多少そうでも見逃して欲しいです。

ライブを見たとき、僕はどうなるんでしょう。まぁお酒は、きっとおいしいでしょうね。

#毎日更新

#音楽

#魔法少女になり隊

#ライブ

#趣味

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?