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「プロのおうちごはん」の妙味

古田さんのパラパラチャーハンレシピ 
家に長くいることでさまざまなことが起きていますが、おうちごはんの習慣も広がっています。というよりやらなくてはいけない、という状況の方も少ないかと推測します。旦那と子どもの食事を毎回作ることはほんと大変です。
 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で特別企画として「プロのおうちごはん」が放送されました。4月に第1回があり、これが好評だったのか今月(5月)に3回がオンエアされました。番組の内容はタイトル通り、プロフェッショナルがおうちごはんを披露するというもの。第1回に登場したのは、タサン志麻(家政婦)、島田良彦(ぽん多本家)、杉本晃章(青果店主)、古田等(フルタ)で、人選が興味深いです。特に古田さんの「家族をつなぐ、パラパラチャーハン」の作り方は目から鱗が落ちるものでした。まだ作っていませんが、やってみたいと思うレシピです。またタサン志麻は3回目にも登場しています。

三つ星シェフのおうちごはん
今月になって3番組が放送されました。店で料理を作っている料理人たちがおうちで作れるごはんの作り方を紹介しています。どの方もさすがというレシピと技量をみせてくれます。その中で、5月26日に放送された第4回(最終回)に栗原はるみが登場しました。この番組に出演したのは他に山本征治(日本料理 龍吟)、米田肇(HAJIME)、小林圭(KEI)。山本と米田はミシュラン(日本版)で三つ星、小林はミシュランフランス版で日本人初めての三つ星獲得と話題になったシェフです。蒼々たるシェフたちが披露してくれたのは、どれも美味しそうなごはんで、日本料理の山本は「自家製だしじょうゆで、ラクラク野菜鍋」、米田は「しっとり! とりサラダ」、そして小林は「赤ワインのリゾット、ピストゥを添えて」です。
おうちごはんということでシェフたちが作ってくれたのは、手が込んでおらず、材料も手に入るやすいものが選ばれています。でもレシピの過程で、少しだけ調理に気をつかったり、あらかじめ用意しておくものがあったりします。おうちごはんなんだけど、料理の素人には結構手の込んだ料理かな、とも思います。

ミシュラン+志麻

栗原はるみの万能たれレシピ
シェフたちのごはんに比べ、栗原はるみが披露したのはシンプルなレシピの「万能タレを使った、ゴボウハンバーグ」です。ハンバーグの材料は合いびき肉(冷蔵庫に余っている牛・豚・鶏を集めてもいいです、とのこと)、タマネギ(粗みじん切り)、ゴボウ(薄くスライスして水にさらす)、卵。簡単に言えば、これを混ぜてハンバーグ型に整えて、焼く。タマネギは粗く切ると歯触りが残っていい。材料を混ぜるとき、ゴボウは見えてしまって構わない、といい、細かな指示はありません。万能タレは、しょうゆ50cc・みりん50cc・砂糖大さじ2杯を鍋に入れて、煮詰めるもの。これをハンバーグにかけて、お好みでわさび、すだちを加えて、いただく。シンプルで誰でも作れそうな料理です。
おうちごはんで真価を発揮するのは料理研究家たちのはずで、カリスマ栗原はるみは存在感を示しました。

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