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愛犬愛猫の睡眠のこと

久しぶりに家庭動物管理士の立場で記載いたします。

私達人間の睡眠も生命を維持するためにとても重要ですが、
それは動物たちも同じですよね。

特に人間との共生をしている家庭動物たちの睡眠には
気を配ってあげねばなりません。

なぜなら、犬や猫は野生時代から狩りや生存のためにエネルギーを節約するために睡眠時間が多い傾向にあるからです。
しかし、人間との暮らしの中で、人間の時間に合わせた行動パターンが多くなるため、私達が思っている以上に必要な睡眠がとれていない場合もあるのです。

犬や猫の睡眠時間は、種類や年齢、個体差によって異なりますが、一般的には以下のような傾向があります。

犬:成犬の場合、1日のうちで約12〜14時間は睡眠をとります。
ただし、大型犬の場合や高齢犬の場合はもう少し多くなることもあります。
また、犬は短い睡眠時間を取りながらも、リラックスした状態や休息を取ることができるため、1日の中で何度か小休憩をとることがあります。

猫:成猫の場合、1日のうちで約12〜16時間は睡眠をとります。猫は昼夜逆転することがあるため、夜間に活動的で昼間はよく眠る傾向があります。
ただし、猫も個体差があり、一部の猫はもっと長い時間を睡眠に費やすことがあります。


しかし、飼い犬や飼い猫は食事や生活環境が安定しているため、野生の状態とは異なる睡眠パターンを示すこともあります。

下画像は愛犬・愛猫の睡眠の状況について、動物病院に来院した飼い主さんにアンケートを実施されたものです。

一般社団法人どうぶつ予防医療協会より


愛犬・愛猫にこんな様子がないか、確認してみましょう。

・お腹が弱い、食が細い昼間に寝てばかりいる
・活発に動かなくなった
・疲れやすい表情が暗い、ボーっとしている
・問題行動の増加 など

睡眠不足の場合、そのストレスによって消化器症状(下痢・嘔吐)を引き起こしやすいことが分かっています。
また夜間に熟睡できない場合、昼間にうとうとしている場合がほとんどです。
飼い主さんが「体質だから」「もう高齢だから」「大人になって落ち着いたから」と感じる小さな変化が、愛犬・愛猫からのSOSのサインかもしれません。

一般社団法人どうぶつ予防医療協会より



私達人間と生活する動物の健やかな睡眠を確保するために必要な環境づくりは非常に重要です。

犬も猫も暑すぎたり、寒すぎたりする場所では安眠することができません。季節に限らず一年を通して、室温22~25℃、湿度50%程度に保ち、
静かな環境かつ飼い主の存在を感じられる場所に寝床を用意してあげましょう。



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