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「アーティストを商品としか見ないなら、クリエイティブな活動ができるはずがない」 社会構造に対して提言できるBTSシュガ

「アーティストを商品としか見ないなら、クリエイティブな活動ができるはずがない。僕の事務所の良いところは、アーティストの意見を聞くところ」

「商業的な成果を出すためのノウハウはある程度わかっている。問題は、それに心身が耐えられるかどうか。いつまでもデビュー当時のようにハードな活動はできない。何ができて何ができないのか、事務所がアーティストの意見を積極的に聞いてくれなければ」

「単に「文句を言わずに言われたことをやりなさい」というようなやり方が、この産業を破壊するもっとも大きな問題だと思う。ステージに立つ人間が楽しめないのに、楽しいステージを作れというのは大いなる矛盾」

「(韓国のアイドルグループは)新曲を出すと毎日音楽番組に出演するので、疲労が激しく、それが心身の故障につながることも多い。しかもそういう出演はプロモーションという位置づけなので、アーティストがちゃんとした収入を得られるわけでもない」

「仕事はきついのに収入や成果がなければ、どうしてもモチベーションが下がってしまう。アイドルの仕事は一般的な労働の概念とは違い、法的な保護の面でも線引きが曖昧なところが多い。産業のシステムや制度の改善がいろいろと必要」


●アメリカの音楽産業についての関心

「大衆音楽の市場はリスナーがいてこそ。アメリカのミュージックシーンは歴史も長く、世界で一番影響力のあるチャートを持っている。だから、僕たちが経験してきたことを彼らも経験したんじゃないか? 実際にアメリカのポップスターたちと話して見ると、やはりそうだった」

「どこよりもビジネスとしての結果にシビアな国でもある。そんな国で彼らがどうやって仕事をしているのか、もっと知りたい」

「アメリカのシーンでも韓国の音楽が成長している。(僕らのあとにも)良いアーティストが続けて出て来なければならない。僕たち(韓国)の音楽と、海外の音楽産業の特性をどのようにうまくつなぎ合わせるかがカギだと思う」


もちろん、今のような成功を収めたから言葉に重みや説得力が出るというのはあるけれど、まだ20代(1993年生 満27歳)のアーティスト本人がこのような視点を持ち、発言することがすばらしいし、

逆に言うと、こういう視点を持ち、言語化できるメンバーがいるから、量的にも質的にも高い成功を収められたんだろうな。

3か月ほど前のおしゃべりライブで
ファンからの
「このお店、アルバイト募集してませんか?」
というチャットコメントを見るや、秒で
「最近、最低時給いくらだ?」
とリアクションした人ですw

SUGAことミン・ユンギ。
名前はシュガだけど ツンな気質から、あだ名は「塩」だったりw たまにデレたとときは「砂糖」といわれたりw
つまり甘いのとしょっぱいのとで、永久リピートが止まらない沼‥‥

彼はもともと作曲家やプロデューサーをイメージして事務所に入り、防弾少年団としてデビューしてからも
「何曲かヒットしてアリーナ公演でもしたら、アイドルとしてのピークは過ぎるだろうから、そうしたらプロデューサーでやっていこう」
と思っていたような裏方思考の持ち主なんだけど、

そんな彼が「Butter」発表の記者会見でBTSの世界的人気の秘訣を聞かれ
「僕たちは歌手なので、本業にちゃんと誇りを持てるように一生懸命準備してきた」

「いろいろな要因があるだろうが、まず歌手としてステージでうまくできないければ人気が出るはずがない。まず第1にステージ、第2にステージ、と考えるのが、僕たちの強みだと思う」

と答えたのはめちゃくちゃエモかった。
なんかほんと、小手先じゃないんだよね。
構造と本質を理解し、愚直な努力を積み重ねたうえでの今なんだね。
こういう深みのある個人インタビューが継続的にリリースされるのも彼らの魅力。

そして写真!
コーデといいセットといい色合いといい、いまいち謎なコンセプトのこなし方が最高だ~!

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