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2020.3.28 私的まとめ総理会見&質疑応答

昨日の総理大臣会見、官邸のHPで全文読んでまとめてみました。ちょっと長いんですが、ぜひ質疑応答までたどりついてほしい! 

総理に言わせっぱなしにしないこと・聞きたいことを具体的に質問することがいかに大事かわかる。そして質問を重ねても、実質ほぼゼロ回答政策にスピード感がないのもわかる。

そういう政府を信頼できるかどうか、判断するのは私たちです。(カッコ内、※は私の所感です)


◆【総理の冒頭発言】

・都市部を中心に感染経路がわからない感染者が増えている。この連鎖が続けば爆発的な感染拡大=オーバーシュートにつながりかねない。オーバーシュートすると、わずか2週間で感染者数が30倍以上になる。

・密閉、密集、密接の3密を避ける行動をお願いします
(※要するに今までと同じ強度のお願い?) 

一昨日、改正特別措置法に基づいて、政府対策本部の設置を閣議決定した
(※おととい‥‥。なぜそれまではできなかったのか?)

・新学期からの学校再開にむけて文科省がガイドラインを示している。学校でも3密回避を徹底。
(※35人がひと部屋に。窓あけるくらいで回避できるのか?)

 
・再開にあたっては、来週にももう一度専門家会合を開き、意見を聞く
(※事実上、まだ決まってないってこと? だったら、意見を聞いてから言及すればいいのでは‥‥)

・みなさん、自粛疲れかもしれないが、欧米では都市封鎖など強硬な措置をとっている。そうならないためにご理解いただきたい。長期戦の覚悟を。(※でも学校はひらくんだ‥‥論理的整合性って‥‥)

・ワクチン開発がんばってます。これからもがんばります。


◆【経済について】

・昨日、来年度予算が成立した。医療や介護など社会保障の充実、高等教育の無償化など切れ目なく執行します
(※2020年度予算には、新型コロナウイルス対策費用は1円も含まれていません。野党は再三、予算を組み替えるよう提案していましたが与党が拒否)

・さらに、政府対策本部を開催し、緊急経済対策を策定します(※今から?)
来年度予算の補正予算を編成し、できるだけ早期に国会に提出します(※いつ?)

国税・地方税の減免、金融措置も含め、あらゆる政策を総動員して、かつてない強大な政策パッケージを練り上げ、実行に移す考えです(※早くして。)

・先行きが見通せない中で、中小・小規模事業者の皆さんからは、正に死活問題であるとの悲痛な声がある一方で、歯を食いしばって、この試練を耐え抜くよう頑張っていくという決意も伺うことができました
(※人間は決意だけでは耐え抜けませんよ‥‥バケツリレーでB29の空襲に立ち向かえなかったのを思い出しましょう‥‥) 

・こういうときだからこそ、人々の心を癒やす文化や芸術、スポーツの力が必要です。困難にあっても、文化の灯は絶対に絶やしてはなりません。
(※そのためにどんな対策を打つのかな?) 

・中小・小規模事業者向けには無利子・無担保で最大5年間元本返済据置きの融資を実施している
(※無利子でも借金は借金なんだよね‥‥)

・生活困難になる過程には、思い切った生活のための給付を実施する
(※よう言うた! いつ? どんな? 具体的にお願いします!)

・感染が抑制された後は、短期集中で大胆な需要喚起策を講じる。かつてない規模の対策をとりまとめる
(※具体的にお願いします!)


◆【質疑応答】

 
●(共同通信)補正予算は4月中に提出できるか? 経済対策、現金給付などについて、金額や具体策を教えてほしい。

→→→10日程度でとりまとめたい
(※まだ10日かかるのね‥‥休校要請から1か月も経ってるのに‥‥外国では既に決めて実施している国もあるのに‥‥)

資金繰りに窮する事業者、当面のキャッシュがない人に現金給付する。感染が抑制されたら、短期集中で大胆な需要喚起策でV字回復をめざす
(※だから、金額や具体策は?)

 
●(東京新聞)緊急事態宣言を出す可能性は? どういう要件をみたせば宣言するのか?

→→→今は持ちこたえているがギリギリの状態。国民に協力を要請したい
(※「どういう要件?」という質問の答えになってます?)

 
●(東京新聞)この厳しい状況を乗り切るには、国民が総理や国会を信頼して協力しなければならない。信頼回復のため、自殺者の手記が公表された森友問題の再調査をする気は?

→→→既に財務省と捜査当局が捜査したから、もう調査しない。再発防止につとめる。
(※国民の73%が再調査すべきと言っているが‥‥by 3/28、共同通信の世論調査)

 
●(日経新聞)非正規社員などにも雇用調整助成金を活用するか?

→→→雇用維持は大事。4月からは、雇用を維持する企業に対して、正規、非正規にかかわらず、中小企業は90%、大企業でも75%に引き上げる
(※これは一定の成果と呼べるのでは。)

 
●(日経新聞)現金給付について、金額や対象を教えてほしい
(※最初の共同通信の質問と同じですね。具体的な回答がなかったので再質問ですね)

→→→ある程度ターゲットをおいて思い切って実施したい
(※ほんとうにまだ何も決まってないんですね‥‥)

 
●(NHK)オリパラは1年延期になった。「長期戦の覚悟」を語っていたが、収束の見通しや目標を示してほしい

→→→世界各国の首脳で、収束の見通しを語れる人は一人もいないだろう。私もだ。ただしオリンピックは来年の夏までに開催する
(※矛盾してないかーーー?)

 
●(フジテレビ)学校再開は、専門家会議の意見を踏まえて変更する可能性があるか?(※よく聞いてくれた!)

→→→(※総理の発言をそのまま引用します)
19日の専門家の皆様の見解を踏まえて、引き続き十分な警戒を行うことを前提に、新学期からの学校再開に向けた方針の取りまとめを指示し、そして、文部科学省から学校再開に向けたガイドラインが示されたところでございまして、どのようにということについては、冒頭説明をさせていただきましたが、もう一度、再開する前に、冒頭申し上げましたが、専門家の皆様に御議論をいただきたい。

ですが、そのまた御議論をいただく段階は、今と同じとは限らないわけであります。ですから、その段階でまた御判断をいただきたいと思いますし、地域地域によって、都市部とそうではない地域、今、東京は大変厳しい状況になっていますが、まだ感染者が出ていない地域もありますので、そういうところについてどうするかということ等も踏まえながら、専門家の皆様の御判断を仰ぎたい。 

とりあえずは、まず一斉休校ということについては、今度は今、申し上げましたような方向で、再開に向けてまずは準備を進めていただく。その上で専門家の皆様から御判断を、御提言を頂き、判断していきたいと思っています。

(※↑あべちゃんってほんとにいつもこういう喋り方なの。わかりにくいの。)

 
●(江川紹子)国民は自粛の要請に応えてきたが、その損失に対する補償や女性の話がほとんどない。文化やスポーツは水道の水と違って、一度絞ったら次に開けても出てこない。K-1のイベントも、要請だけで補償がないので強行された。要請と同時に補償を打ち出すべきでは?
(※ほんとそれな。)

→→→文化、芸術、スポーツは大事。しかし、税金で補償するのは難しい。他になんかできないか考えてみる。

(※ここでほかの国を見てみましょう。
イギリス財務相「芸術家含むフリーランスに月額最大2500ポンド(33万円)直接給付する」
ドイツ文化大臣「芸術家には無制限の支援をする。政府はいかなるコストを払っても、芸術家を救済する」)

 
●(テレビ朝日)マスクがない。

→→→(※総理の発言をそのまま引用します)

まず、マスクについては、御承知のように8割近く中国に生産を依存していた中において、我々、国内で新たにマスクを作ってくれる、いろいろなところ、気持ちがある企業にお願いしながら、助成金を出して、補助金を出して、やってもらっています。例えばシャープなんかも、こんなマスクを作るということは全く関係なかった企業でありますが、シャープが彼らは本格的に作る。そういう努力もして、今月は6億枚を超える規模で供給し、これは平年の需要を上回る供給量を確保しています。また、来月は、更なる生産の増強及び輸入の増加によって、7億枚を超える供給を行います。
 
しかし、現下の感染症の影響によって、例年を大幅に上回るマスク需要が発生しているため、供給が追い付かずに、国民の皆様に大変な御不便をおかけしているのは事実であります。次の経済対策も活用して、更なる生産の増強に引き続き取り組み、必要の高い施設についてはしっかりと供給を確保していきます。
 
全国の医療機関に対しては、1,500万枚以上の医療用マスクを確保しました。既に北海道など17都府県の医療機関に200万枚を超えるマスクを配布済みでありまして、来週までには全ての都道府県に行き渡らせます。さらに、今後も必要となることから、4月中には追加で1,500万枚を確保して、配布します。また、介護施設、高齢者施設向けには布製のマスクを配布する方針でありまして、既に愛知県内の施設には15万枚が到着済みでありまして、来週半ばまでには2,000万枚以上の確保を完了し、全国50万か所の施設に、施設職員及び利用者に順次、必要な枚数を配布します。
 

これに加えまして、全国の小中高、これは再開するということを踏まえているのですが、向けに、1,100万枚、ざっと計算しますと小中高生が900万人でありますからそれを上回る、教職員等も含めて1,100万枚の布製のマスクを今後、確保して、4月中を目途に配布をします。御承知のように、この布製のマスクは洗剤で洗えばもう一度使っていくことができます。ですから、使い捨てではなくて、この1回のマスクを何回も使えることができるということでありますので、急激に拡大している需要に対応する鍵となると考えています。


そして、4月中には1億枚を超える布製のマスクの生産が見込まれておりまして、感染拡大防止の観点から、必要な皆さんに幅広く配布をしていきたいと考えています。

(※4/7が始業式なのに、「4月中」に1人1枚の布マスク‥‥いったいどうしろと‥‥)
(※2/12に経産省が「毎週1億枚以上、お届けできるようになりました」と公式発表していましたが‥‥)

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●(ビデオニュース)総理は、「日本はぎりぎり持っている」というが、その根拠は? 海外からは、日本は実際は感染が広がっているのでは?と疑いの声も多い。検査数も外国よりめちゃくちゃ少ないし、入国制限も遅かったので。

→→→入国制限は決して遅くなかった。
検査が少ないと言われているのは知っている。私からはほぼ毎日、厚労省に検査するようと言っている。隠していることはない。

 
→→→(※以下、総理の発言をそのまま引用します)

果たして日本はそれを隠しているのかという議論があります。これは、私は違うと思います。例えば死者の数は、PCR検査の数が少ないけれども、死者の数が多いということではありません。では、死者の数、肺炎で亡くなっている方は、実はコロナではないかということをおっしゃる方はいるのですが、コロナウイルスの場合は専門家の先生たちが、これはみんな、私も確認したのです。

私も、これはそういう批判があるんだけれども、どうなんだろうかと。このPCR検査、これが少なくてという話で、伺ったのですが、これは、肺炎で亡くなった方については、基本的に肺炎になって、最後はCTを必ず撮ります。それで、CTにおいて、これは間質性肺炎の症状が出た方は必ずコロナを疑います。必ず。そういう方については、これは必ず大体、PCRをやっておられます。

ですから、そこで間質性肺炎でない肺炎で、例えば細菌性等々の肺炎で亡くなられた方等について言えば、これはコロナではない。ですから、コロナではなくて肺炎で亡くなったという方はコロナではないのだという説明を私は受けて、私は納得したところでございます。

(※わかりにくい‥‥)
(※「肺炎で亡くなった方については、基本的に肺炎になって」?)

(※肺炎で亡くなった人には「だいたい」PCR検査をやっている? 「だいたい」で隠していないと断言できる?)
(※「コロナではなくて肺炎で亡くなったという方はコロナではないのだ」ごめん、笑った‥‥ )

◆その他


●総理の発言の中のレトリック(装飾的な発言)を抜きだしてみる。こういう修辞は、具体策を伴ってこそ説得力や感化力を持つもので、レトリックだけが先走った演説はしんどい。
ちなみに、「かつてない強大な政策パッケージの練り上げ」は、3/14の総理会見でも言っていた。2週間経っても、まだ何ひとつ進捗してないのでしょうか。。。。。

・日本は持ち前のイノベーションの力で、希望の灯(ひ)をともす存在でありたい

・予算を切れ目なく新年度から執行

・あらゆる政策を総動員して、かつてない強大な政策パッケージを練り上げ

・文化の灯は絶対に絶やしてはなりません

・一気に日本経済をV字回復させていく

・全国津々浦々、皆さんの笑顔を取り戻すため

・世界の協調をリードする我が国

・聖火は、人類の希望の象徴
我が国でその火をともし続け、来るべき日に力強く送り出すことにしたい
この聖火こそ、今、正に私たちが直面している長く暗いトンネルの出口へと人類を導く希望の灯火(ともしび)

●短い動画ではこちらをおすすめします

https://twitter.com/ChooselifePj/status/124410705723969945

●3/27成立の2020年度予算にコロナ対策費は入っていない

https://twitter.com/inumash/status/1243811262699470849





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