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「これが本当の自分か?」今もなお自分を探し続けるBTSのリーダーRM

「仕事ってビジネスだけど、僕の仕事は人と人でするもの。だから、ちょっと強迫観念に駆られるほど、ファンの皆さんに率直でありたいという気持ちがあります」

「率直に語るK-popアーティストはそんなに多くないし、それはファンを心配させたくないからでもあるでしょうが、僕は可能な限り何でも話したいんです」

「先日の動画であの頃(バッシングが多くてメンバーがみんな参っていたころ。2015~17年ごろ)の話をしたのも、あのころ僕が抱えていた申し訳なさを打ち明けたかったから。あの頃のことをまるでなかったかのようにスルーするのは、僕たちらしくない」

「『Permission to Dance』に、「心配なんていらない、落ちるとしても、着陸の仕方を知っているから」という歌詞があるんですが、これは普遍的なメッセージでもあり、僕らBTSが今まで語ってきたことでもあります」

「グラミー賞のノミネートはうれしかった。僕も(成果主義に慣れた)韓国人なので、目標達成がもたらす喜びに慣れていますから(笑)。受賞できればもっと良かったでしょうが、もらえなくてもそれはそれで。もらったとしても、家にトロフィーがもう一つ増えて、その後には日常が繰り返されるわけですから」

「BTSがある意味ポップスの最前線にいるからこそ、ソロ曲では「Bicycle」のような、ささやかでトレンドと関係のない曲を作りたくなった。ちょっとした反抗といえば反抗ですね。僕とは完全にちがう世界のアーティストたちにも関心があります」

(※最近聞いているアーティストとして、日本の「キリンジ」も挙げていました。わーお! 私エミも昔から大大大好きですキリンジ!!!)

「自分が見つけた自分を表現しては「これが本当の自分か?」とまた自問して、その繰り返し。今回のソロ曲「Bicycle」もそのひとつ。結局、僕にとっては「自分は誰なんだろう?」という問題がすごく重要。僕という田舎者の、捨てることができないエッセンスなんだと思います」

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BTSのリーダー、RMことキム・ナムジュン 26歳(満年齢)

十代半ばから今に至るまで多くの楽曲を作り
「BTSとは、つまりRMである」と言われるほどのカリスマであり
率先して社会にメッセージを送ってきた彼が
コロナ禍以降、さらに内省を深めている様子は本当に興味深い。

グループ内のもう一人のコンポーザーであり、同じくラッパーのSUGAと対照的。
この、まったく違う二人が並び立って認め合い切磋琢磨してこられたことが、BTSの奇跡のひとつだよね。

DynamiteからButterへ。
グローバルな市場でトップに躍り出ることで、よりプロデューサー的な目線を強め、アメリカ市場への関心を示すSUGA。
対して、昨年来、ナムジュンは「結局、自分は韓国人」と、ことあるごとに言う。

2018年の国連のスピーチでも、最後に
「僕はキム・ナムジュン 韓国の小さな街で生まれた」と言った彼。

このインタビューでも「僕という田舎者」という言葉を使っているように
「自分は辺境の人、周縁の人」
「マジョリティではない」
「自分自身を探し続けるちっぽけな詩人であり、個人」
という自己認識であり、それが彼のアイデンティティなんだろう。
だからこそ、この時代に彼=BTSが求められ、支持されたんだと思う。

マイノリティが時代のアイコンになる。
それは、はたから見るととても素敵ですばらしいことだけど、本人にとっては葛藤だろうなと思う。
アイデンティティの喪失にもなりかねない。

彼は美術館や本屋が好きで、自転車に乗って木や花や空の写真を撮り、植物を育てる。
それらを「イカレないためにやっている」と話したことがある。

大きく立派な体を持ったラッパーで、ずば抜けた頭脳(IQ148)と語学力を持ち(英語ペラ)、それでいて、心はとても繊細な人なんだろうと思う。
だから彼にはジンくんが必要なんだよね(←結局それ?w)
このインタビュー記事も、写真が爆イケている‥‥

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