見出し画像

ここに世界がある ~万国の旗がはためくARMY TIME

2022.4.18 wrote

BTSのコンサートでは、本編とアンコールの間の数分を「ARMY TIME」と呼び、客席の様子をビジョンに映し出します。

ラスベガスからオンライン中継が行われていた今日も、輝くペンライトの波や個性的なメッセージボードにまじって、お客さんが掲げる国旗や小旗がたくさん映りました。私がトイレから戻ってきてからだけでも(笑)、イギリス、カナダ、スイス、キューバ、コスタリカ、ドミニカ、チリ、もちろん韓国。ウクライナの小旗もたくさん振られていました。

見ていると、自然に涙が出てきました。
ここには世界中の人々が集まっている。
ここに世界があるんだ。

実際、昨年のL.A.でも今回のベガスでも、
日本から見に行ったアミ(=ARMY、BTSファンのこと)や
アメリカに住んでいる日本人アミたちが、
「会場の多様性とあたたかさに感動した」
とツイートしているのをたくさん見ました。

「彼らを見てうれしさのあまりずっと泣いている私を、まわりの海外アミたちがめちゃくちゃ気にして「叫んで! ジミンを呼ばなきゃ!」と励ましてくれた」

「一人で来て、ホテルも遠い私のために、隣の女性アミたちが終演後いっしょに歩いてくれて、タクシーも呼んでくれた」

「開場前に集まったアミたちの多さ、人種や年齢や性別を超えて愛されているBTSのすごさに感動」

「アメリカで人種差別を経験してきた身としては(在米20年)、涙が出そうなくらいの感動案件だった」

「入場を待つ間&座席で、自然と周りの人たちと話し始めた。アミ同士というだけで一瞬でいろいろな壁を超えることができるのは、言葉にできないくらいの感銘。みんな優しいし、ここに人種差別は皆無。あらためてBTSのすごさを実感したし、いろいろな壁を壊してくれる彼らに感謝」

「色んな人種のARMYを目にして、本当にアジア人7人が世界中を熱狂させていることを実感しました。普段私が在米アジア人として感じていたことが覆されたような気がしました」

*
そういう「平和のアイコン」みたいに扱われるのは重いだろうなとも思うけれど、「自分たちも欧米で差別を感じてきた。アジアンヘイトに抗議します」とはっきり発言する彼らは、とっくに覚悟を決めてるんでしょう。

その強さと優しさが世界中の人々を魅了して、
彼らが行く場所に「国境も人種も超えた世界」を作るんでしょう。

「ベガスでBTSのコンサートを見る人は、ひとりあたり50万円使っている」
と証券会社のリサーチ結果にありますが 
いちお5,000円出せば、オンラインでコンサートを見られるわけで(笑)
私もその恩恵を受けている一人。

このあたたかい、優しい世界に共鳴して5,000円払って見る人が
180か国に何百万人もいる

‥‥ということは、
「課金してコンサートを見るまではしないけど、好きだよ」という人は何千万人もいるでしょ?

‥‥ということは、
まだBTSをよく知る機会がないだけで、これからBTSに出会って好きになる人‥‥
いえ、BTSに限らず、自分の国以外のアーティスト、
しかも韓国のように非英語圏の小さな国のアーティストを
好きになる可能性のある人は、もっともっとたくさんいますよね?

私たちの愛やあこがれは、本当はもっともっと遠くまで行けますよね?
世界はもっと平和になれるはずなのに、と思わずにいられません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?