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BTSコンサートPermission to Dance on stage Seoul

①鬼うまい!プロフェッショナルの極み 

彼らは自分たちの職業を「歌手」だと言う。それは、スタジオでカメラに向かってではなく、ファンに向かって直接聞かせる歌い手のこと。

彼らはまだ20代だけれど、彼らのコンサートはアスリートのように体を酷使するから、コロナ禍で「現場」を離れたまま年を重ねる不安、忸怩たる思いは相当のものだったはず。

でも実際は、また歌手としての力量を上げていた!

大きなステージをいっぱいにみたす声量、安定した音程、まるで打楽器のように響くラップ。

そして、その場で発されるがゆえの力強さ、エモーショナルや哀感。
「ライブで歌を聴く」快楽を存分に届けてくれる。

天衣無縫に振舞いながらも決まった演出はバッチリ決め、決まった演出をこなしながらも型に嵌まらず、自由で柔軟性があり、ライブの熱気を創出し没入しているようで、ステージのメンバーの動きや客席の反応を隅々までよく見ている。

綺麗なメイクを施した「ガワ」と裏腹に、彼らは鬼のようにプロフェッショナル。

②信じられないくらいのレベルでコミュニケーションを信じている 


会場が野外だったので、ファンが寒い思いをすることを心配した彼らが、過保護なまでのメッセージを発し続けたことは、別の記事に投稿しました😅

彼らは会場のファンを何万人の「塊」として認知しない。
驚くほど一人一人の顔や様子が見えるし、見たいのだという。

彼らにとってファンとのコミュニケーションは「信じているもの」であり、「当然あるべきもの」。

昨年末のラスベガス公演のときは、ファンの歓声を浴びながらも「マスクをしていて表情がわかりにくいのが残念」と言い、

今回の着席・無発声公演では「みなさんが声を聞けない、ジャンプしたり踊ったりもできない、こんな公演はつらい」と言った。

コンサート中にすら、彼らはつらさを打ち明ける。

リーダーのRMは、最後のコメントで「不安と恐怖で眠れなかった」と言った。「自分の実力の30%しか出せないんじゃないかと。僕はネガティブでセンシティブ」
相手が受け止めてくれると信じていなければ言えないことだ。

問いかければ答えが返ってくることを期待し、不安や悲しみも打ち明け、時にはファンを茶化したりもする。
家族のように、親しい友だちのように、しかも限りない敬意を払いながら。

どんなにスーパースターになっても、ファンには心をひらいて、同じ目線で、人と人とのコミュニケーションを成立させる。

その姿勢がぶれないのは、きっとメンバー同士で、またスタッフを含めたチームの中でも常に良いコミュニケーションをとっているからだろうとも思う。
近くのコミュニケーションが豊かで、その意義をいつも感じているから、コミュニケーションの半径を広げていけるんだと思うのだ。

③どこまでも人間くさい


心のシャッターを下ろしていては、良いコミュニケーションはできない。
彼らはファンに対して心をひらき、信頼している。
だから肩の力が抜けていて、自然体。

激しい曲を連続でやる前には「怖いよ~」と言い、「早くすませたいから」と人のコメントの順番の前に割り込み、「僕、かっこいいアドリブいっぱいしたよ」と自慢げに胸をはる。

他のメンバーがコメントしているとき、うつむいて紙吹雪をいじったり、ペンライトを分解したりしてリラックスしているw

そのくせ、自分がコメントするときに他のメンバーがあくびするとヤーヤー文句を言って、「もう帰りなさい」「立ってなさい」と責める。
メンバーたちに怒られて後ろに立たされるリーダーRM‥‥(笑)

彼らは完ぺきとは程遠く、完ぺきであろうともしていない。
そのことがファンの心をあたためる。
彼ら7人にはひとりひとりに個性があり、ひとりひとりに異なる繊細さやコンプレックスがある。

月日を重ねて成功してもそれぞれの良いところを失わず、繊細な部分を変に隠さない。
彼らはファンを信頼してリラックスしているから、ファンもまた肩の力を抜いていいんだと思える。

そして、不完全な彼らが人間くさい魅力をもったまま努力を続け成長していく姿に励まされるのだ。

だーっと書き綴ったら5千字以上あったので、1/3程度にまとめてみましたwロングver.もそのうち上げようw

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