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BTSジンくんが認める自分の才能

「率直に言って、練習のときはプレッシャーがあります。僕のついていくスピードが遅いので。『Butter』も振付の先生がずいぶん心配していました。歌詞を覚えるのも苦手で、他のメンバーより準備に長い時間がかかります」

「でも、歌詞を覚える才能の不足を、別の才能がカバーしてくれていると思います。地道に練習を繰り返すプロセスを楽しめるのが僕の才能。長い練習期間をひとつのプロジェクトだと考え、成功したら自分を褒めてあげます」

「休むときは思いきり休みます。というかムダな行動をします(笑)。韓国の若い人たちは、子どもの頃から自己啓発につとめるよう教えられますよね。勉強してスペックを高め、趣味さえも生産的なものを求められるので、休みの日にも「何か意味のあることをしなきゃ」と思ってしまったり‥‥」

「でも、なんにもしないでゴロゴロしたり、ちょっとムダなことをすると、かえって満足できることがあります。たとえまわりに「なぜ役に立たないことをするのか」と言われても、誰にでもそんなふうに、自分の心の安定を図るための時間が必要だと思う」

「デビュー前、練習生の時は、就活生のような気持ちだった。あのころは、先に就職した人たちがかっこよく見えて、自信がありませんでした。就職した人に話しかけると歯牙にもかけられない気がして」

「当時の僕にどんな言葉をかけたいか? 「もうちょっと考えて生きよう」と言いたい気もするけど、あの頃いろいろ考えていたら、つらくなって辞めてしまっていただろうとも思います。ただ「一生懸命頑張ってね」くらいがちょうどいいですね」

昨年のインタビューには、日々感じている憂鬱や無気力がにじみ出ていて、実際、12月の誕生日には抑うつに陥っていたことを明かしたジンくん。

(そのときに発表した『Abyss』 ぜひ和訳も検索してみてほしい!)

トンネルを抜け、さらにしなやかに軽やかになったようで、とても眩しい

新曲「Butter」と「Permission to Dance」での輝くようなパフォーマンスは、このような自分自身への信頼感、自己肯定に裏打ちされているんだなと納得だ。

「歌詞を覚える才能が足りないとしたら
 別の才能が自分の足りない部分をカバーしてくれていると思う」

というくだりは、1月末に公式チャンネルにアップされたインタビューのこの部分を思い出した。

「自分は性格もボーカルも “単純”。すばらしいスキルもあふれる感性もパワーもないけれど、その代わり、まじめにやることだけは自信がある」
「単純なボーカルも悪くないと思う。つまり、素の自分ってことだから。生まれつきの性質について不満はありません。それぞれ長所と短所があると思うので、気楽に構えることにしました」

BTSが2017年ごろから掲げているメッセージ「Love Myself」
その言い出しっぺ・ジンくんは、やっぱり自己受容の達人!

それは決して能天気なポジティブではなく、ほかの6人の弟たちと違って、
「自分は歌やダンス、楽曲制作の才能で選ばれたメンバーではない」
という劣等感や焦燥感を “ いなしながら ” 努力してきた彼がたどりついた境地じゃないだろうか。

「あのころ深く考えていたら、つらくなって辞めていただろう」という回顧が切ない😢

同時に、元来、合理的で実務に長けた人だから、
「深く考えるより、ま、いっか、とにかくがんばろ」
というのは、彼らしいスマートなソリューションだとも思う。

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今回のインタビューでちょっと驚いたのは、「生産性やスペックの高さを重んじる風潮」に対して、穏やかながら異議申し立てをしているところ。

楽曲においても、こういったインタビューでも、社会問題について語るのを厭わないのはBTSの特徴だけど、普段はそういう話はリーダーのRMとプロデューサー的立場のSUGAの二人が担当することが多く、ジンくんが自分から具体的に踏み込んで話すのは珍しい。

また、抑うつ状態の気分を吐露したソロ曲「Abyss」についての述懐で

「あの歌をつくることで、自分の海にちょっと浸って、今は上がってきて海辺を歩いている気分」

と、やや抒情的な比喩を用いて話していたことにもびっくりした。自分でも「単純」と言ってたけど、そういうタイプじゃないと思ってたから。

そういえば6月、インドの素敵なインタビュアーへの回答でも、
「美味しい料理を綺麗にデコレーションするような」という比喩があった。

人にはもって生まれた気質があるし、デビューして8年、グローバルなアーティストになってすっかり成熟したように見える彼らだけど、実はまだ20代。成長と変化の途上なんだろうな~^^

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◆元記事からまだまだ拾うよ①

「歌詞を覚える才能が足りないから、地道な練習のプロセスを楽しむ才能でカバーしている」という彼。
具体的には、6月のオンラインコンサートで他メンバーのソロ曲のパフォーマンスに参加するにあたって、毎晩、寝る前に、Aという曲を15分、Bという曲を15分、音源に合わせて練習していたらしい。一か月近くも!
ほとんど休みがないくらい、そしてカメラが回っていない時間のほうが少ないのでは?と思うくらい仕事をしてるのに、帰宅してからもそうやって一人で練習してるんだね‥‥
その努力の結晶が、あの日の素敵なパフォーマンスだったんだね‥‥
と感じ入るオタクである。
ちなみに、「休むときくらいちょっとムダな行動をする」の「ムダな行動」については、6月のFESTA「ARMYよろず屋」で
「逆立ちでシャワーを浴びる」
「顔を洗う時、手を使わず蛇口の下に直接顔を持って行く」
と語っていたジンくんです‥‥くくくくだらなすぎて、そしてささやかすぎて泣ける!!!

◆元記事からまだまだ拾うよ②

「たまに会う親戚や、初めて会った人に、「わぁ、スーパースター様、ようこそいらっしゃいました」みたいな言い方をされがち。そんなときに自分が「スターだなんて、そんなことないですよ~」と返すと、相手はどう接すればいいか困ると思う」
「そんなときは、「はい、スーパースターが来ましたよ~!」と冗談で返すほうが、打ち解けて仲良くなれます」
というくだりも、本当にジンくんらしい。
「ワールドワイドハンサムです」と言っておどけて投げキスするトレードマークを自分で編み出した人だからw
「ナルシスト」「ビジュアル担当」なんて揶揄されることもあるけど、そんなの承知の上でやってるんだよね。真顔でいると「ちょっと近寄り難いくらい、冷たく見える美貌」と言われる彼。しかもビルボード上位常連のスターだ。
相手に負担をかけない優しさと気遣いが一流で、「相手を笑わせて、その笑顔を見て自分が幸せになる」がモットー、いつも「ファンのみなさんには明るい姿を見せていたい」と言う彼。ワールドワイドハンサムなスーパースター!


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