社会人3年、叫ぶ

仕事、もう無理かもしれない。
そう思いながら3ヶ月が経った。無理かもしれない。
新卒で老舗の小売企業に入社してはや数年。昨年の今頃に苦戦しながら社内試験に合格して昇格。
(昇格とは名ばかりで昇給はしない。わたしたちの代の付近でカットされたようだ。)
仕事も慣れてきて、指名の顧客も増えて評価も上がりかけたところで今年4月に異動になった。

異動先では「こんなこともできないの?」「前の店舗の教育担当を恨んでね」など言われながら働く日々になってしまった。自分のペースが崩壊して毎日息が苦しい。

わたしが勤めている企業は老舗ということもあるためか力を使う作業や技術が必要になる業務だと男性に、店内装飾などは女性に。と分けているところが多かった。前の店舗ではアクセサリーの在庫管理と店内装飾の補佐の仕事を任されていた。後々は本担当になることを目標に励んでいた。
本担当になる目前になったところで人事異動。(事前の打診はなかった。)新店舗への挨拶の時前店舗でやっていた仕事もやりたいことをやんわり伝えるも聞き届けられず今まで縁の薄かったパーツの在庫管理と商品の検品業務に就くことになった。

弊社は店舗ごとに仕入れをしているため扱っている商材はガラッと変わり、任された仕事は慣れないために時間内に終わらないことや管理がうまくいかないことが多くあった。
新店舗で任された仕事は1〜3年目の男性社員が任されることの多い仕事で、わたしが何かミスをするたびにそんなに大した仕事任せてるわけじゃないんだなからしっかりやって。という圧も感じていた。そんなすぐはできない。という気持ちと、できないわたしが悪い。と自分を責める気持ちで胸がいっぱいになった。
ミスが続いているせいか販売にあたっても序盤に先輩に割って入られることも多く自分のペースでの提案ができなくなっていた。先輩は積極的にアプローチをかけろと言い、もちろん他の人の販売に割り込むのはダメだよ。と言っていた。
わたしの販売に先輩が割り込むのはいいのか。でもわたしの接客が悪いんだろう。怒りと不安で気持ちがぐちゃぐちゃになった。

高額品の販売になればなるほど先輩の売り上げに変わってしまい店長には1人だけ客単価が低いと釘を刺された。慣れない仕事が終わらなければ残業になった。接客以外の残業は認められていないから退勤時間は改ざんされて本社に報告された。4時間は残業したはずの月の明細に書かれたわたしの残業時間は0時間だった。

接客の仕事は好きだった。役に立てることや売り上げを出せたときは嬉しかった。今は鬱々とした気持ちに押しつぶされて売っても何も感じない日がある。それがどうしようもなく悲しい。

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