リュートのデュオ、トリオ、カルテット、さらには・・
気がつけば、11月も終わろうとしています。ということは、そこからは一気に年末へ突入の気配。
(やばい、今年も終わる・・)
結局、今月に関しては記事を2本しか出せなかったのを不甲斐なく思っているのですが、このところなかなか落ち着いて文章を書く余裕がありません。
ここ数日の変異株の件がそれに拍車をかけていて、今後の予定が二転三転しそうです。
一体、落ち着く日はいつになるというのでしょうか。
憂鬱なことはさておき、フランチェスコ・ダ・ミラノの演奏動画チャレンジ(詳しい内容はこちらの記事へ!)も最終盤へとさしかかり、つい先日、これまてとっておきの曲をアップしました。それが・・
リュートのデュオ曲です。
デュオのお相手は、ポーランド人奏者のミハル・ゴントコ氏。
曲の説明は抜きにして是非一度聴いてみて下さい!
リュートのデュオ曲の楽譜は、ルネサンス時代からバロック時代にかけて、わりとたくさん残されていて、このように質の高いものが多いです。
リュート・デュオがあるなら、もちろんリュート・トリオもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=SDMmvhV7rbI
こちらはダウランドの歌曲に基づくアレンジで、大中小のサイズの異なるリュート3台を使用しています。
ちなみに一番上で細かい音を弾いているのが、私です!
トリオとくれば、もちろんカルテットも!
2012年の演奏と、ちょっと古い動画ながら、ライヴのパフォーマンスとしては個人的に気に入っているものの一つ。
私はここではマンドリンのような、ソプラノ・リュートとよばれる一番小さな楽器を担当しています。
そしてこちらの曲では・・
各リュートが和音を弾かずに、終始メロディーラインに集中するとこうなります。
この響きの世界も捨てがたいと思いませんか?
カルテットの左端にいるのは、先ほどデュオの時にも一緒だったミハル・ゴントコ氏。またゴントコ氏以外のリュート奏者たちも、私がスイスに渡って間もない頃から現在に至るまで何かと共演の機会の多い、演奏仲間です。
さらにリュートを増やした編成による、記念碑的な録音がこちら。
リュート属の楽器が最大20台、同時に鳴り響くさまは圧巻の一言。
かつ、曲の最後に、みんなで一斉に「ジャラジャラと」和音を鳴らすのは、リュート属のアンサンブルならではです。
しかもこの録音では、以前「私のあこがれのリュート奏者たち」の記事でご紹介したリュート界のレジェンドのうち、ヤコブ・リンドベルイ氏、ナイジェルノース氏、ポール・オデット氏の3名がメインで参加していて、まさに激アツもの。
で今回、私が何が言いたかったのは、
「リュートって、おひとり様の楽器というイメージがあるかもしれないけど、複数人で集まってもこうして楽しくアンサンブルできるよ」
ということでした!
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