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昭和青春歌謡レコード何枚も

亡くなった父のコレクション?

 以前住んでいる家を解体したとき、捨てきれずに運んできたレコードを定期的に整理し、自分で聞いたりメルカリに出品したりしている。今回8月初めに整理では思わぬ「お宝」があった。レコードはほとんどが購入の記憶があり、懐かしい思い出が一緒によみがえってくるのだが、今回は全く買った記憶のないものが多かった。

初めて見た10インチレコ―ド


 「舟木一夫魅力のすべて」「村田英雄の花のステージ」「三橋美智也歌謡史」など1950年から60年にかけての歌謡曲LPレコードが並ぶ。
 さらに三波春夫の「御存知三波ぶし」「橋幸夫傑作集」島倉千代子の「千代子の悲恋物語」など少し小ぶりのレコードジャケットもあった。今はもう発売されていない10インチレコ―ドだ。今のLPが12インチ33センチの大きさなのに対して10インチは25センチサイズ。収録されているの片面に4、5曲と少し少ない。坂本九のレコードもあったが、ジャケットは見当たらなかった。
 さらに驚いたのが「日本映画主題歌全集」という2枚のLP。ジャケットはなくレコードを入れた紙の袋だけが残っている。東京音頭から始まり2枚ぎっしり曲が入っている。極め付きは「笹川鎮江愛吟集」という詩吟のレコードもあった。

今のLPレコードジャケットより小ぶり10インチレコ―ド


ステレオ買った時期と合わない


 ことし17回忌を迎えた父のコレクションだろう。公務員で真面目そうな堅物だったが、若いころはバンドにあこがれ演奏もしていたという。音楽好きだったので買ったのだともう。でも腑に落ちないこともある。これらのレコードが発売されたころはまだ家にはステレオがなかった。あまり父親が音楽を聴いているところは覚えていない。「舟木一夫」はどちらかというと私が子供時代に流行った歌手で、父親の世代とは少しずれがある気もする。誰かにもらったレコードを保存していたのだろうか。
 これらのレコードを聴いてみたくなった。ホコリの多いところに保存していたのだろうか盤面がホコリがかぶっているところもある。いつもレコードをきれいにしている「レコクリーン液」できれいに拭き取ろうと思うが拭き取る紙がすぐに茶色く汚れる。まず「映画主題歌全集」を聞いてみたが、針飛びのする曲がある。針が飛ばなくてもプチプチ音がする。

ぼろぼろジャケットの日本映画主題歌全集

 

針飛びするので丸洗いに挑戦


 このままでは聞いていても楽しくないしメルカリでは売れそうもない。ネットで調べると古いレコードは食器用洗剤で丸洗いするとよみがえるらしい。ただ丸洗いすると中心のレーベルが水で傷んでします。
 水洗いするためにはレーベルを保護するレーベルカバーがありそれを取り付けて水洗いするのが正しいやり方とわかった。アマゾンで2000円程度で売っていたので購入。取り付けてジャブジャブ洗ってみたら見た目もきれいになった。しばらく乾かした後再生してみたら針飛びもなくプチプチ音も消え、全体に音がクリアになった。
 見つかったレコードはもう少し整理し、洗ったあとメルカリに出してみようと思う。ただあまり高く売れそうにない。レコードを乾燥させるための台も買ったし多分利益よりも出費が多くなりそうだ。でも戦後、自分が生まれる前か幼いころの音楽に触れることができたのはうれしい体験だった。









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