見出し画像

見える世界と、見えない世界。

2021/12/15 ドラマ記録no.71「恋です!ヤンキー君と白杖ガール 10話」

昨日、最終回を迎えたこちらのドラマ。

始まる前から、恋愛ドラマというのは分かっていたので結末は大体想像できていたのですが、視覚障害者はどうやって生活をしているのか、どんなふうに見えているのか、とても学びがあるドラマでした。

知らなかったことを知ることができました。


ドラマについて

勝ち気だけど、恋には臆病な盲学校の女の子と、喧嘩上等だけど、根は純粋なヤンキー。

ある日出会ってしまった運命の2人。

笑って泣けて、時々ハッとする、新世代ラブコメディ。

色と光がぼんやりわかる程度の弱視の盲学校生ユキコと、喧嘩っ早いけど、純粋な不良少年の森生。
運命の出会いをした2人は、
お互いのことを理解し、惹かれあっていく。

ギャグとラブコメ要素がふんだんに盛り込まれた、原作「ヤンキー君と白杖ガール」の世界観を大切にして、誰もが応援したくなる恋の物語をお届けします。

キャスト
・赤座ユキコ役 杉咲花さん
・黒川森生役  杉野遥亮さん
・赤座イズミ役 奈緒さん
・金沢獅子王役 鈴木伸之さん
など。

ファーストサマーウイカさんや、めるるさんも出演されていました。お2人の個性を生かした、とても自然な演技でした。

あと個人的に、奈緒さんの髪型とファッションが好きでした。笑(画像探したけど見つかりませんでした)


視覚障害者の世界

ドラマの中で、芸人の方が視覚障害者について説明してくれる時間がありました。この方も生まれた時から何も見えていないそうです。この解説を見て、学ぶことが沢山ありましたね。

以下は、そっか…と考えさせられた項目です。

目はオレサマ(第一話)
人間が持っている「五感」…視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚はどれも大事な役割があるのですが、その中で視覚は図抜けて主張が強いんです。
目で見る情報というのは、無意識に入ってくるし、インパクトも大きい!だから味覚が主役のはずの料理ですら、8割は見た目で決まるとも言われています。
つまり。視覚は五感の絶対的王者、オレサマだということなのです。

視覚はオレ様。確かに、意識したことはないですが私たち見える側は見えたものが全てです。見た目が9割、なんていう言葉が流行るくらいですから。笑

自分が思っている以上に、視覚が持つ力は強いのだと改めて思いました。

街に溢れる音(第三話)
街はいろんな音で溢れています。『音』は見えない人にとって視覚を補う大事な情報源なんです。普段、なにげなく耳にしているような音、たとえば車のアイドリング音、人の話し声、ロマンティックと言われがちな雨の音すら、見えない人にとっては、聞きたい『音』を遮る天敵になったりするわけです。

いろんな生活音は、聞きたい音を妨げることになる。見える私からしても、街の音はうるさいと感じることがあります。数えきれない無数の音の中から、聞きたい音を汲み取るのは難しいなぁと感じました。

夢(第七話)
視覚障害者はどんな夢を見るのか?
前見えていた人の場合、見えていた時の夢を見ることが多いそうですが、生まれつき見えない人は、音声の夢を見ることが多いようです。
他にも、手で触れた感覚や、匂いの感覚を夢で見るという人もいるそうです。
現実で体験した記憶や感覚、あるいは想像で夢を見る。それは見える人と同じということのようですね。

生まれつき見えない人は、音声の夢を見る。これは新しい発見でした。経験したものが夢に繋がるというのは、見える人も見えない人も一緒なんですね。

横断歩道(第八話)
視覚に障害のある人が横断歩道を渡るときは、車や人の音を聞いて判断しています。
近くの人が動き出す気配がしたら、青になったと思ってしまい危険なんです。
一方最近では、音が鳴る信号も増えてきていて、音の違いで方向を教えてくれるところなんかもあるんですが、何もないところでは、『青になりましたよ』とか『赤ですよ』と、声をかけてもらえると嬉しいです。

たまに、青になっていないのに横断歩道を渡る人がいます。車は来ていないし数秒後には青に変わるから、と言っても、見えない人からしたら誤解しますよね。見えない分、人の気配や音に敏感だと思うので尚更。もしそういう方がいたら、「青ですよ」って声をかけてあげたいと思います。

ホームからの転落(第九話)
視覚障害者の3人に1人がホームから転落したことがあるそうです。
ホームからの転落件数は年間約3000件前後、その2〜3%が視覚障害者。
ちなみに一番多いのはお酒に酔った人。つまり危険なのは、見えない人ばかりじゃないってことです。
ホームドアのない駅もまだまだ多いので、もし、ホームから転落した人を見かけたら、すぐにホームにある非常ボタンを押してくださいね。

これには、正直驚きました。お酒に酔った人が1番多いなんて。ドラマの中で、ホームで点字ブロックを見失った時の状況は、手すりがない橋を目を瞑って歩いているようなもの、と表現されていました。なんて恐ろしい…

目の不自由な人の買い物事情(第十話)
目が見える人には誘惑が多いみたいですね。
目が見えないと、大抵買い物に行くときは、『BBバーガーでチーズバーガーとポテトを買う』とか、目的を決めてから行くんです。
だから、美味しそうな商品のポップや、お得な情報の張り紙など、そそられる視覚情報につられて予定外の買い物をして、お金を使いすぎる心配はないんです。

確かに、お得情報やおすすめメニューなどのポップを見るとついつい買っちゃうことがよくあります。もし見える人と一緒にいた時は、教えてもらったりするのかな?そうすれば、いつもと違うものを食べて楽しい!なんてことを思うのかな。もしそういう友人と出会ったら、伝えてみようかなと思います。


印象的な言葉

昨日の放送で、素敵だなと思った言葉があります。ユキコのお父さんが言った言葉ですが、私たちにも共通することだと思いました。

誰かと一緒だと出来ることが増えて、夢が広がる。

1人では何もできません。人に頼るとか、気持ちを打ち明けるとか、そうやって誰かに支えながら人は生きていくのだと思います。

ユキコは、人に頼るのが苦手です。同じく私も苦手です。1人でもできることは1人で頑張ろう。極力自分の力でやってみようっていつも思います。でも、それには限度があって。だから、私も少しずつ頼れるようになるといいなぁ。そして、頼られる人になれればいいなぁと思います。


ドラマを通して

視覚障害者の方の知り合いは、全然いません。たまに白杖を持った方を街中で見かけることもありますが、このドラマを見るまで、あの棒みたいなものが「白杖」ということさえ知りませんでした。

もし困っている姿を見かけたら、優しく声をかけて、その方の助けになれたら嬉しいなと思います。

このドラマを通して、今まで知らなかったことを沢山知ることができました。どんなふうに見えているのか、どんな世界が広がっているのか、ただ想像でしかないですが、知らなかった時よりも今の方がイメージははっきりしています。

素敵なドラマに出会えてよかったです。


おりょう☺︎

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?