言葉の力で学校を変える、そんな物語。
2020/12/3 ドラマ記録no.16「学校のカイダン」
このドラマは、今から5年前。主演は広瀬すずちゃん。
今よりもまだまだブレイク前の彼女は、
この作品で連続ドラマ初主演を務めました。
もう5年も前だから記憶は曖昧だけど、
すずちゃんの心からの訴えが響く、そんな熱いドラマでした。
毎回、学ぶものが多かった気がします。
今日はかすかな記憶とともに、
このドラマの熱いスピーチをまとめていきます。
ドラマ詳細。
『学校のカイダン』は、
2015年1月10日から3月14日まで
日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。
広瀬すずの連続ドラマ初主演作となった。
生徒会長の役目を押しつけられた地味な女子高生が、
天才的スピーチライターの教えを受け言葉の力によって
学校に革命を起こす学園ドラマで、
タイトルの「カイダン」とは階段のことであり、
広瀬が演じる主人公の春菜ツバメがスピーチライターに導かれて
「革命の階段を上る」ことを表している。
■キャスト
広瀬すず
神木隆之介
石橋杏奈
須賀健太
間宮祥太朗
杉咲花
健太郎
成田凌
飯豊まりえ
白州迅
加藤諒
金子ノブアキ
泉谷しげる
生瀬勝久
浅野温子 など
熱いスピーチ。
第1話。
一歩だ。一歩を踏み出せ。
それだけで世界は一変する。
上がれない階段はない。さあ行け!
歩け。そのまま胸を張って歩き続けろ。
いつからだろう。
学校は楽しいって、自分に言い聞かせるようになったのは。
いつからだろう。
毎日次の日のことを考えて、怯えるようになったのは。
明日無視されたらどうしよう。
居場所がなくなってたらどうしよう。
それが…怖くて…怖くて…。
だから私は、毎日3回、神様にお願いするようになった。
神様、どうか明日も、明日も…何事もない一日になりますように。
何かしくじって誰かを怒らせたり、仲間はずれにされませんように。
どうか、私に順番が回ってきませんように。
だけど、神様はいつもちょっとだけ意地悪で、
だから私も…いじめる側にまわった。
そんな自分が…嫌いで…大っ嫌いで!
やる方も、きっとなんでかわかってなくて、
やられる方も、なんでやられてんのかわかんなくて。
それでも、我慢、我慢って笑って。
間違ってることも、間違ってるって言えなくて、見ないふりしてる。
私はもう…そんなの嫌だ。だから私は…変えたい。
この学校を、変えたい。
このヘンテコな世界を!…変えたい。
第2話
私たち、一人じゃすっごく弱いけど、
でもみんなで一つになれば、きっと今よりも強くなれるよ。
誰かの自由を守るために、自分が不自由になる必要なんかない。
みんなで一段ずつ階段を上がって、
私たちのちっぽけな夢を、現実のものにしようよ。
第3話
本気になるなんてカッコ悪い…
それは、ダメだった時の言い訳がほしいから。
せっかく本気になったのに、もしダメだったらどうしよう…
そんなこと考えて、保険をかけて自分を守る。
でも…そんな物分かりのいいふりは、もう飽き飽きじゃないですか。
ダサくて何が悪いの?負けてないのが悪いの?
絶対勝てる勝負だけをする方が…カッコ悪くないですか?
時間の無駄?そうだよ。その通り。
今していることは、将来につながらないかもしれない。
でもだったら、
好きなことを本気でできるのは、今しかないんじゃないかな。
一生を決める、大事なタイミングだからこそ、
最初で最後のバカをやるんだ!
第4話
いつだって何でもわかってる顔をして、
優しい言葉をかけて、何か問題が起きたら「俺関係ねぇ」って知らんぷり。
何もなかったふりして、
大人だけが持ってる消しゴムで、ゴシゴシ消すみたいに。
そして、消しカスになった私たちに、大人はこう言うんだ。
「上手に生きろ」って。
でも…私たちはそんな消しカスじゃない。消しカスなんかじゃない!
けど…私たちは弱虫だから、大人のそんなずるさや、頭の良さを、
どこかでうらやましいって思っちゃって、
消しゴムを使って逃げる大人を、何度も見て、
それがうまく生きる方法なんだって学んで、
絶対になりたくない汚い大人に、いつの間にかなっちゃってるんだ。
だから…教えてほしいんです!教えてください!
うまく生きられなくても、正しく生きる方法を!
私たちみたいに不器用な子に、どう生きればいいか、
捨てないで、拾っていける生き方を。
そんなふうに、大人を頼るのはずる過ぎますか?
こんなふうに、大人を期待して見るのは子ども過ぎますか?
もしそうだって言うなら、
優しい言葉をかけといて、切り捨てることしかできないなら、
私たちに近づかないで!私たちまで…汚さないで!
第5話
自分に嘘をつき続けていると、
いつの間にか、その嘘を真実だと思い込むようになる。
嘘をついている自分を守るために、
人の期待を満たすために、毎日自分を少しずつ消していって、
何をしたいのか、何をすべきか、何一つ自分で選ばないで、
強い人間が喜ぶことを進んでして、自分で考えるのをやめて、
ただまわりに喜んでもらうために、
仲間だって思ってもらうために笑い合って。
人のために笑うんじゃなくて、自分のために笑ってもいんじゃないかな。
誰かの笑顔を作るためだけに、私たちは生まれてきたんじゃない!
第6話
いつまでも子どもを見下すのはやめてください!
皆さんは、子どもの行く道に何か刺があると、
一つひとつ丁寧に摘み取って、もう大丈夫だという。
たくさんの物を与えては、子どもたちに自由に歩けと微笑む。
どうして気づかないんですか。
それが子どもに、あなたは何も出来ない子だと、
毎日言い聞かせてることなんだって。
子どもたちはその大人からもらったピカピカのものさしで、
背比べを始める。
そして横にいるはずの人を勝手に下に見て、見下した人を叩き始めるんだ。
こんなに自分は自由なんだ、すごい人間なんだって、
一生懸命まわりに訴えるように。そんなことするのに理由なんてない。
他の人を傷つけてまで人の上に立つことは、
そんなにも大事なことなんでしょうか。
私がおじいちゃんから教えてもらったものさしには、
目盛りが3つしかありません。
「嘘をついてはいけません」
「人に迷惑をかけてはいけません」
「人には優しくしなさい」
それ以外は、全部自由です!
あなたたちから見たら、私は何も持っていない子どもかもしれない。
でもだからこそ何が欲しいのかって、一生懸命考えた。
将来何になりたいのか、夢を見ようと思った。
その答えはまだ出てないけど、
でも私はそんな毎日が、とても自由だと思った。
私たち子どもに、大人のものさしなんていらない。
誰々くんより進んでるとか、誰々さんより遅れてるとか、
そんな言葉はもう聞き飽きた!
そうやってものさしだけ渡して、
自分たちが守ってやるから自由に生きろなんて、
私たちの自由は、親の手の中で測れるほど…安いもんじゃない!
第7話
お前らはそんな無価値な人間じゃない。
俺なんかの言葉ひとつで動かされるほど単純な人間じゃない。
お前らは一人残らず、自分の頭で考え、
心で感じることのできる奇跡の子だ。
そうだ、奇跡の存在なんだ!お前らの心で感じたことだけを信じろ。
そして自分の中に生まれた感情を誇れ!
第8話
「どうせ無理」なんて言葉は、いつだって学べる。
だったら!無理じゃない可能性を、教えてほしい。
第9話
「手を差しのべてくれた人がいる。
その掌の中にあったのは、希望の温もりだ。
その温もりを、あの人のために、形あるものに変えていきたい。」
彼らが社会に出る時、学校で学んだことを振り返りこう言うんです。
「何か問題が起きたら、相手のことなんて考えなくていい。
自分だけのことを考えればいい。」
あなたが…そうだったから。
あなたは、自分のことしか愛していない。
愛情を注いでいるふりをして、誰のことも愛してなんかない。
最終回
過去にとらわれ、前を見ること、進むこともできない。
その上自分を消し去ろうなんて、甘ったれの弱虫!クズ中のクズだ!
あなたの思いを…なかったことにするんですか!
これでおしまいで、本当にいいんですか。
違う!あなたの伝えたかったことは、こんなことではないはず。
すべてを消し去ることで、おしまいになんかしちゃいけない。
思いを伝えることを、あきらめちゃいけないんだ!
あなたは私に、言葉が世界を変えると教えてくれた。
でもこの世界には、言葉の力よりかけがえのないものがある。
ドラマを通して。
このドラマは、学校が舞台です。
でも、回が進むにつれてターゲットが「社会」へと変わっていきます。
社会に訴える主人公の言葉の強さ・熱さ、その迫力に圧倒されます。
でも、ドラマ好きとしてはキャストが…
すずちゃんは、この作品が初主演です。
演技というか、発声の仕方というか、なんというか、
素人の私がいうのもおこがましいですが、
この頃のすずちゃんが少し物足りないかな。笑
相方が神木くんということもあって、
その演技の差が隣り合わせで直に伝わってくるので、
余計、違和感がありましたね。
スピーチの内容はすごくいいし、
キャストの方も素晴らしい役者さんだらけだったし、
演出も派手なところもあるけど、説得力があったし、
すごく好きなドラマではあるんですが、
すずちゃんの演技だけが少し気になります、、、。
5年前のドラマですが、
今に通ずるものもたくさんあると思います。
思いにすることを、諦めちゃいけない。
自分の中に生まれた感情を誇れ。
上記にたくさんの名言をまとめましたが、
この2つの言葉が、結構心に刺さりましたね。
このドラマは、ほぼほぼスピーチです。なんなら8割くらい。笑
熱いスピーチが、毎回繰り広げられます。
だから、ここで全文を紹介するのには量がありすぎる。
気になった方は、ぜひドラマを見てみてください。
おりょう☺︎
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