誰かにとっての“落ち着く空間”を作りたい。

2021/11/14 「お題に参加します。#もしも叶うなら」

私には、お気に入りの場所があります。

賑やかな商店街のお肉屋さんの近く。細い路地に入ったところ。
そう、その左側にある細い路地。そこを少し歩いたところにポッと明るい光が灯るお店があるんです。知ってます?

そこは、本屋さんなんです。


お店の中へ

お店に入ると、チリンって可愛い音が鳴って、本とコーヒーの香りに包まれて、メガネをかけた温厚そうな細身の男性と、ゆるくお団子をした柔らかい笑顔の女性が、「いらっしゃいませ」って迎えてくれます。

私は、このお店が大好きでたくさん通っているうちに覚えてもらって、
今は「いらっしゃい!おはよう〜」って、とても緩く言ってくれます。笑

お店はそんなに広くないけど、木目調の店内はとても落ち着きます。
木の香りっていいですよね。

まず、私はお店の奥にあるお気に入りの席に向かいます。
今日は、日曜日の午前中。奇跡的にその席は空いていました。
考えることはみんな一緒なのか、結構競争率高いんですよ、この席。(笑)

入り口にも窓はありますが、奥にも小さな窓があって、
そこから季節の香りがするんです。この席からは見えないけど、
ちょうどこのくらいの季節になると金木犀の香りが香ってきます。

春や夏、冬も色んな景色が見えるので好きだけど、1番はやっぱり秋です。
金木犀の香りって、心がホッとします。


注文カウンターへ

席を確保したあとは、飲み物を注文しにカウンターへ向かいます。

「いつもの?笑」って、葵さん。

葵さんっていうのは奥さんの方。このお店はご夫婦で営まれていて、
旦那さんの方は俊介さん。葵さんが俊さんって言ってるから、
私も俊さんって呼んでます。

珈琲好きの俊さんと、元々パティシエとして働いていた葵さん、
2人とも本が好きだったから、本屋さんをしつつカフェもできるね!という話になったみたいで、念願叶って5年前にオープンしたそう。
私は、4年前にここに引っ越してきたから、もう4年も通ってる。
時が過ぎるのは、あっという間だ。笑

私はいつも、俊さんが淹れてくれるブラックコーヒーと、
葵さんが作ってくれたガトーショコラを頼みます。

これがさっき葵さんが言っていた“いつもの”です。笑

「はい!いつもので」と注文すると、「一途だね〜」と言いながら準備をする俊さんと、「席に持っていくね」と言う葵さん。

待っている間、私は店内を歩きます。


店内には…

店内には、俊さん・葵さんチョイスの本が壁にズラーって並べられてて。
表紙がカラフルなものが多いから、見た目も鮮やか。

ジャンルは定まってなくて、料理の本とか、洋服とか、旅行誌とか、
絵本もあるし、今流行りの小説も置いてる。

私はその中から気になるものを手に取って中身をサラッと読んでみたり、
久しぶりに見る絵本に懐かしさを感じたり、本に包まれながら歩いている。
そうしているうちに、葵さんの声が聞こえてきます。「置いとくね〜」と。

読みたいものを厳選して1冊手に取って、お気に入りの席へ戻ります。
珈琲の香りがフワッとして、思わずため息が出てしまう。
私はこのお店に来るまでブラックコーヒーが飲めなかったけど、
俊さんが淹れてくれる珈琲なら飲めたんです。
苦味や酸味がちょうど良くて、初めて美味しいって思った。
そのことを通い始めて1年くらい経った時に、俊さんに伝えたら、
少し照れた顔して「それは嬉しいな〜」なんて言ってたな。

そして葵さんが作ってくれたガトーショコラ。
苦味と甘味がちょうど良くて、ブラックコーヒーとの相性抜群なんです。

お気に入りの席で、お気に入りのコーヒーとデザートを嗜んで、
大好きな本に包まれて、私の至福の時間!


本の他にも…

このお店は地域住民とも距離が近いということなのか、
本の他にもハンドメイドのアクセサリーとか、
手作りの小物、雑貨、写真が並んでいるコーナーもあるんです。

趣味で活動している作家さんとか、クリエイターさんの作品とかを置けるみたいで、私もたまに置かせてもらっています。笑

私は趣味で細々とハンドメイドのアクセサリーを作っていたんですけど、
このお店に来たときに葵さんが私のつけているピアスに気づいてくれて、「実は自分で作ったんです」という話をしたら、
「可愛い!もし良かったら、このお店に置いてみたら?」って言ってくださって。

ただの趣味だったのに、こうして私が作ったものを気に入ってくださった方の手に渡っていくのってとても嬉しいことで、もっと上手になりたいなって思います。


私のお気に入りの場所

私は、本屋さん兼カフェのこのお店が大好きです。
お兄ちゃんお姉ちゃんみたいに優しくしてくれる、俊さんと葵さん。
美味しいコーヒーとガトーショコラ。
小さな窓があって、そこから季節の香りがする、お気に入りの席。
壁一面に、たくさんの本が並んでいる店内。
本の他にも、雑貨や作品が展示されているコーナーもあって。

お話ししたい時は、カウンター席に座ってお二人とお話しして、
勉強したい時、集中したい時は、テーブル席でひたすら作業をして、
本を読みたくなったら、店内を歩き回って、
たまに常連さんと一緒になったら世間話をしたり。

1人でも、誰かといても、楽しい場所。
入り口の扉を開くとホッとして、
時間を忘れてしまうくらい、ずっとそこに居座っていたいと思える場所。

私にとって、ここは”居心地がいい場所”になっています。
きっとこれからも通い続けます。
引っ越ししたとしても、帰ってきた時は必ず行くだろうな。

このお店に出会えて、本当によかったです。


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という、もしも私が”本屋さん兼カフェを開くなら”という、
#もしも叶うなら  というハッシュタグに添えて、
こんなふうにお客さんに思ってもらえると嬉しいな〜という妄想を書きました。笑

具体的に、お店を開きたい!とは思っていませんが、
こういうお店があったら私はきっと常連になるな、とか、
どういうお店だったら私は行きつけになるのかな、とか、
そういうお店を営業する側だったら、どんなお店にしようかな、とか、
あくまで妄想です。妄想ですが、
もしも叶うなら、上に書いたようなアットホームな場所を作れるようになりたい。

もし私がそういう側の人になる時があるなら、
誰かにとっての“落ち着く空間”を作りたいなと思っています。

(あくまで妄想なので、なんの計画もありませんが…笑)

妄想にお付き合いくださり、ありがとうございました!


おりょう☺︎

#もしも叶うなら

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