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諦めたとしても、また1つ、何か見つければいい。

2021/2/16 読書記録no.22「”さよなら”が知っている、たくさんのこと」唯川恵

この本を読んだのは、結構前なんですが、
この方の文章のリズムは、すごく心地よかったのを覚えています。

文章の構図みたいな、
流れのような、組み立て方のような、
唯川さんが醸し出す文章の空気が、私には合っていた気がします。


印象的な言葉。

P20 自分で自分を楽しませることができる。
これはとても重要なことです。そして、大人になるということは、
それがちゃんとできることだと思います。
P21 誰かがいなければ楽しめない。
ではなくて、1人でいても楽しめるから、誰かと一緒にいても楽しい。
そういった時間を過ごせたら。
P71 誰からも「いい人」と思われたいなんていうのは、疲れるだけです。人は嫌われる勇気を持っていた方がずっと生きやすい。
そして、誰でもない、自分自身にとって、
「いい人」であること
を1番に考える。
P93 恥ずかしがり屋はそこはかとなく色っぽさに繋がります。
けれど、照れ屋は単にガサツな女になるだけ。
P107 正しい自分だけを好きになるというのは、
ある意味では傲慢な考え方だと思います。
自分の中には確かに酷い部分もある。それもひっくるめて自分なのです。
嫌いな自分は、要らない自分ではないのだから、
どれもこれも自分なんだから
P168 恋愛は自分の意思で決められないところがありますが、
結婚は意思です。
それを選択する意志と、選択しない意志とを、同じ重さで持っていたい。
誰にも惑わされず、何者にも囚われないで。
たとえ、ずっと後になって後悔することがあっても、
それもまたひとつの人生なんだから。
誰がなんと言おうと、やっぱりこれは自分自身の人生なんだから。
P180 人間、諦めも執拗な時があるはずです。
叶わないものは、叶わない。どんなに望んでも手に入らない。
そういったことが確かにあるのですから。
だからと言って、自分を責めることなんてありません。
ひとつ諦めたのであって、全てを諦めたのではないのだから。
またひとつ、何かを見つければいいだけのことなんだから。


おりょう☺︎

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