”信じること”とは。

2020/9/5 芸能記録no.5「芦田愛菜ちゃん、本質を突く大人顔負けの発言」

昨日、仕事が終わり電車で自宅に帰りながら、
ふとTwitterを開いたところに、ふと流れてきたもの。

それは、完成報告イベントに参加していた芦田愛菜ちゃんが、
質問に対して受け答えしている動画でした。
10月9日公開予定の『星の子』という映画のイベントでして、
その質問とは、作品のテーマに合わせて「信じるとは?」というもの。

この受け答えを聞いて、私はドキッとしました。
その発言を元に、私が感じたことを今日はまとめていきたいと思います。


人の心理を、16歳が熱弁した深い話。

「『その人を信じようと思います』という言葉は結構使うと
思うんですけど、どういう意味なんだろうと考えた時に、
”その人自身”を信じているのではなくて、自分が理想とする
”その人の像”に期待してしまうことかなと感じます。」
「『裏切られた』『期待していたのに』ということがあるけど、
それはその人が裏切ったわけではなくて、
見えなかった部分が見えただけであって、
『それもその人なんだ』と受け止められる、揺るがない自分がいることが、信じられることなのかなと思ったんです。」
「でも、揺るがない自分の軸を持つのは難しいじゃないですか。
不安な自分がいるからこそ、
人は『信じる』と口に出して、成功した自分だったり、
理想の人物像にすがりたいんじゃないかなって思いました。」

16歳の高校生とは思えない、知的で、確信をついた発言に、
会場は一瞬静まり返ったそうです。
監督の大森さんが「難しいよ〜!」と驚いて再びざわつきました。
そして共演した永瀬正敏さんも、
「しっかりしてるでしょ!これ以上の答えはないんじゃないかな」と、
タジタジの様子。


この発言を聞いて。

冒頭にも書きましたが、この発言を聞いて本当にドキッとしました。

確かに、普通の生活の中で「信じる」ってよく使っています。
無意識のうちに、そう言っている時だってあります。
でも、よく考えてみると愛菜ちゃんの言う通りな気もして。

人は相手に対して純粋に「信じている」のではなく、
自分の”期待フィルター”を通した相手に対して「信じている」わけで。
そう考えると、自分以外の誰かにこの言葉を無闇に使うことは、
おそらく自分のエゴであって。
要するに、「期待するな、純粋に信じろ」ってことなんだろうけど、
そう簡単に物事が進むわけでもない。難しい。

一方で、自分が自分に「信じる」と言葉にすることは、
一種の安心材料のようなものだと思います。
愛菜ちゃんが言っているように、
不安だからこそ、そう言うだけで、なんか強くなれる気がするし、
未来像が今よりもうまくいっていることを期待する、
そうやって繋がっているんじゃないか、と。

23歳の私でさえこんな曖昧なことしか言えないのに、
16歳の愛菜ちゃんはそんな深いところまで考えられている、
もうそのこと自体に頭が上がりません。

この確信をついた発言は、もっと多くの人に知ってほしいと思います。
多分、これを知らない大人はきっとたくさんいます。
もし分かっていたとしても、
改めて第3者から伝えられるとまた違った想いが生まれるかもしれません。

歳なんて関係ない、私は愛菜ちゃんの言葉から学ばせてもらいました。

そんな愛菜ちゃん、これまでも大人顔負けの発言をしています。
記憶に新しいのは、きっと皆さん一緒かと。
次は、そのことについて軽く触れていきます。


約2分半、素晴らしい祝辞メッセージ。

昨年11月9日、皇居前広場で開催された
『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』において、
次世代を担う芸能界の代表として登壇した芦田愛菜ちゃん。

淡い色のお着物に身を包んだ愛菜ちゃんは、
約2分半にわたってお祝いのメッセージを述べました。

私は、リアルタイムでこの祝辞を聞いていましたが、
終わった時は、思わずテレビの前で拍手したことを覚えています。
以下は、ネット記事から引用したメッセージです。

「謹んで申し上げます。天皇陛下御即位にあたり、
心よりお祝いを申し上げます。また、このような記念すべき
国民祭典にお招きにあずかり、お祝いと感謝を申し述べる機会をいただき、緊張しておりますが大変光栄に存じます。」
「即位礼正殿の儀での陛下のお言葉を拝聴し、日本、そして世界の平和に
対する陛下の御心に心を打たれました。
陛下は松尾芭蕉の『奥の細道』をお読みになったことがきっかけで
『水』にご関心を持たれ、長きにわたってご研究をなさっているとお聞きしました。そして、水を通して世界のさまざまな問題を捉え、
そのことが平和につながるとのお考えをお持ちであると知るに至りました。」
「私も大好きな読書を通じ、知識を得ること、そして、その知識を踏まえて行動に移す、そのことが大切であるのではないかと考えるようになりました。陛下の御心を受け、どんなことでも思い立ったことは、
迷わず実行できるようになりたい、そう思っております」
「新元号・令和は『万葉集』からの出典だったということを
知り、昔の日本の書物から新しい時代の元号が作られるということは、
なんてすてきなことなんだろうと深く感動しております。
古くから日本に伝わる文化を大切にしつつ、新しい日本へと躍進していく、
そんな時代になっていくことを、せつに願っております。
最後になりますが、いつまでも両陛下がお健やかで
あられますようお祈り申し上げ、お祝いの言葉とします」

愛菜ちゃんが1人で考えた文章かもしれないし、
書いてある文章をただ読んだだけかもしれない。
本当のことは、本人しか知らないことだけど、
でも、リアルタイムで聞いていた私は本当に感動しました。

声も震えず、しっかりとした口調で、堂々としている立ち姿。
句読点の切り方であったり、息継ぎ、読むスピード、
実際は緊張していたのかもしれないけど、
その緊張を観客に感じさせない、その度胸の強さに驚きました。

私が勝手に思っていることですが、自分でその文章を理解していないと、
あのように落ち着いて読めないんじゃないかな。
読書好きの愛菜ちゃんのことだから、全文自分で書いたとは言わないけど、
文章の制作には必ず関わっていると思います。

ネットには、賞賛するコメントとともに否定的な意見もありましたが、
あの晴れやかな場所で堂々と祝辞を述べた、
そのことに私たちはまず拍手を送るべきです。

多分、私だったら吐きそうなくらい緊張すると思います。
足が震えて、手が震えて、声が震えて、
天皇陛下がいらっしゃる前で、見せられない悲惨な姿になります。
(そんな機会はないですが、そうなる自信がある。笑)


これからの活躍。

小さい頃から子役として活躍をしていて、
その当時から、飛び抜けて演技の才能が開花していて、
今は、自分の中にきちんと軸を持って、
子役から女優さんへとステージを登っている、愛菜ちゃん。

仕事と学業をしっかりと両立して、
これからたくさんの刺激を受けて、
本当に、近い将来日本を代表する女優さんに必ずなると思っています。

どんな素敵な女優さんになるんだろう、
どんな素敵な大人になるんだろう、
どんな素敵な女性になるんだろう。

つい、そう思ってしまうのは、
きっと愛菜ちゃんの子役時代を見てきたからだと思います。
『mother』からファンになって、
『マルモのおきて』でさらに大好きになって、
今回の発言で、大好きに加えて「尊敬」という気持ちが入って、
愛菜ちゃんのこれからの活躍がとても楽しみです。

再来月、公開される『星の子』、映画館に観にいきたいと思います。


おりょう☺︎

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