映画よりも、小説派でした。(個人的意見です)

2021/5/16 映画記録no.35「夜のピクニック」

昨日の夕方、見たかった映画を見ました。
映画よりも先に小説の方を読んだから、
私の頭の中で想像していたことが少しでも映像化されているなら、
見てみたいって思ったんです。

今日は、映画を見てみての感想を書いていきます。


作品について。

2006年に公開されたこの映画。
撮影場所には原作者の母校であり、
この作品の舞台となっている茨城県立水戸第一高等学校が
実際に使われました。
また、著者の「アイドルっぽくない俳優を使ってほしい」という
リクエストがあり、その要望に添ったキャスティングになったそうです。

キャッチコピーは、
「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、
どうしてこんなに特別なんだろう」
キャスト(映画)
甲田貴子:多部未華子
西脇融:石田卓也
戸田忍:郭智博
遊佐美和子:西原亜希
後藤梨香:貫地谷しほり
梶谷千秋:松田まどか
高見光一郎:柄本佑
内堀亮子:高部あい
榊杏奈:加藤ローサ
榊順弥:池松壮亮
矢部(野球部員):海老澤健次
さくら(実行委員):近野成美
藤巻(教師):嶋田久作
校長:田山涼成
貴子の母:南果歩


映画版を見て。

私の想像していた貴子は、まさに多部ちゃんでした。
多部ちゃんが出演していることを知った時は、
「うわー、貴子だ。」って素直に思うくらい、
何の抵抗もなく、すーっと入ってきました。想像通りでした。

融は、んー、ちょっと違うかな。
確かにスポーツができるイメージはあったから、
運動部で体が大きくて、こんがり焼けていて、
でも、なんか違うんだよな。
小説の中の融は、闇を抱えている感じがしていたけど、
映画の中の融は、
ひたすらムスッとした機嫌が悪いだけの男の子のように見えたんです。
ちょこっと、違ったかな〜
あくまで私の想像なので、お気になさらず。笑

私独自のキャスト選別は置いておいて、
小説の世界観は、再現されていると思いました。
(かけ離れているオリジナルなところも結構ありましたが。笑)
夜道を歩いている生徒の姿とか、
畑道や星空、1日の空の色の変化とか。


映画<小説

色々書きましたが、
正直にいうと、私は映画よりも小説の方が好みでした。

確かに小説の世界観を再現されていたので、
そこは良いと思ったのですが、
小説の中でグッときたセリフは、一度も映画で出て来なくて…

このセリフがあったから、気持ちが動いたはずなんだけど、
何でそのセリフを消しちゃったのかな、って不思議に思いました。

小説を完全再現すると、間違いなく2時間の映画には収まらないので、
どうしても、それは仕方のないことだと思いますが、…ちょっと違うかな。


でも、小説の中で感じたことが、
映画でも「あ!これだ!」っていう箇所が1つだけありました。

それは、1番最後の最後。
学校までの坂道を、みんなで登り切ろうと足を踏み出す瞬間の顔。
小説を読んでいて、ここのシーンはすごく印象的で、
映画ではどんな風に再現されているのだろうって思っていました。

つい先日前に書いた記事で、ここのシーンについて私は、

「ただただ歩き続けているだけなのに、
目の色が変わっていく様子が見えたんです。
その人の目に強い力が宿るのが、見えた気がしたんです。」

と書きました。

映画でも、目に力が宿る瞬間が見えたんです。
このシーンは、再現されていて嬉しくなりましたね。


小説が映画化されることって、よくあることです。
私は、映画→小説だと、そんなに不満を感じたことはありませんが、
小説→映画だと、多少心がモヤッとします。

私はどうしても本が好きなので、
小説から読んでしまうことが多いので、結構多いです。そういうこと。

でも、頭の中の想像を映像として見てみたくて、つい見ちゃうんですけど。
きっと、本好きの方はこの気持ち分かる方が多いかと思います。
完全に小説の世界観を再現するのは難しいことを知っているから、
どこを再現しているのか、間違い探しのような感覚になっているのかと。笑

多分、心がモヤッとしても、これからも私は間違い探しをするために、
小説と映画を、行ったり来たりするんだろうな。


おりょう☺︎



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