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移住してきた僕目線でみる越前市(武生)の魅力と変化

こんにちは、Co-lab.の福田(@daifu_kku)です!
色々とあって9年間住んだ京都市を離れ、数ヶ月前福井県越前市に移住してきました。

(以下、なんとなく読みやすいかなと思うので常体で書きます。普段は「!」や絵文字多様するタイプです。)


思い出深い大学時代、たくさんの経験を積んだ社会人時代、毎日が刺激的な独立時代を大好きな京都で過ごした。
そんな思い入れがある京都から移住してきたからこそ見える、越前市の魅力を伝えたい。

越前市生まれでずっとここに住んでいる数人の方々に
「ここは何もないでしょ。」と言われたけど、そんなことはない。

移住前にも5回くらい武生に来ていて「良いところだな〜」とは思っていたけど、実際に住んでみるともっともっと好きになった。
越前市にある「当たり前」は、魅力に溢れている。

僕が思う、越前市の魅力

よくある自治体が押したい内容(●●の街〜とか名産品の××がすごい〜とか)ではなく、あくまで僕個人の素直な感想を紹介したい。
人によってはしょうもないことだけど、僕はこの辺に幸せを感じている。

1.京都より京都っぽい風情を感じる時がある

京町の石畳みエリア

僕は長い間、京都の上七軒という場所付近に住んでいた。
上七軒は舞妓はんが日常的に歩いているような場所で、近くには学業の神様「北野天満宮」や桜で有名な「平野神社」があるとても京都っぽい風情と街並みがあった。

そういった雰囲気が気に入っていただけに京都を離れるのは残念だったけど、いざ越前市に引っ越してきたら同じような風情を感じる場所があった。
自分が住んでいる京町というところの石畳みエリアや蔵の辻は、京都っぽい風情を感じることができる。
なんなら観光客がいない分、こっちの方が落ち着くし好き。

2.武生中央公園(だるまちゃん公園)が最高すぎる

天気悪めの武生中央公園

「よし、こっちに引っ越そう」と決めたのは、この公園の写真の場所だった。
天気の良い土日には各地から家族連れが訪れ、好きなように過ごす。
平日の日中は、近くの幼稚園や遠足できた小学校の子どもたちが先生や保護者に連れられ遊んでいたり、お年寄りが日向ぼっこをしていたりする。

そんなふうに、みんなが自分らしい時間を過ごすこの公園が好きだ。
しかも定期的にイベントなんかもしていて飽きない。

好きすぎた結果、ColabのホームページMVもこちらになっていた。

3.子供の笑顔がいっぱい、子育ての街

人の子供を勝手に載せられないためフリー素材

越前市に引っ越してきてよく思うのは「子供めっちゃ多いな〜」だ。
人口的には京都市の方が絶対子供の数は多いはずなのに、体感は10倍くらいいるんじゃないかと感じている。

なんでだろうかと思ってた時に、小4と5歳の子を預かる機会があり色々と遊べるところに連れて行ったことがある。
それこそさっき触れた中央公園でやっていたイベントや、キッズスペースのあるSIPYに連れて行った。

子供を連れて行って楽しませられる場所があるのがポイントなんだと気がついた。京都だったら多分家でゲームとかさせてた。どこ行っても人多いしあんまり子供向けのところないし…

子供が多いと体感していたのは、子供がそれだけ外に出ているってことなんだと勝手に思っている。

4.マイノリティ・多文化共生の空気感

中央公園のスタバで撮った写真

Colab.の事業内容は多文化と密接につながっている。
日本の企業向けにポルトガル語支援をしたり、外国人学習者に日本語学習をしていたりするからだ。

越前市は確かに外国人比率が福井県内で多い。
でも、単純に比率が多いから多様性があると言いたいわけじゃない。

街を歩けば、だいたいどこかにブラジル要素を感じるお店や案内がある。
そしてそれが当たり前に溶け込んでいる感じがとっても好きだ。

京都の方が観光客含めもっと多くの外国人がいるけど、たぶんあっちは「日本で定住しよう」という人が少ないからあんまり日本で根を張ろうとしてないと考えている。実際京都で出会った各国の人々(留学生とかフリーランス)は90%くらいもう他の国に渡った。
(他の国に住む心理的なハードルが低いんだろうな…すごい)

他にもパートナーシップ宣言制度を取り入れたりと、いろんな人の共生できる街として今後も期待したい。

5.気軽に登れる山々がある

勢いで登った妙法寺山の頂上付近

これは完全に個人的な趣味ではあるけど、僕は山登りが好き。
気軽に登れる山が辺りにあるのはかなり嬉しい。

村国山や日野山、鬼ケ岳などなど飽きないしトレーニングもできるラインナップ。最高。
京都でよく登っていた大文字山や比叡山は特に登山中人と深い交流することはなかったけど、こちらの山は結構話しかけられていろんな人と交流することが多いのも嬉しい。

6.適度に空いてるのが、やっぱり最高

またまた中央公園のスタバ

僕は結構土日に仕事して、平日に休みを取りたいタイプ。
なぜならあんまり人混みが好きじゃないから、空いてる平日に外に出かけたい。
そういった点でも、越前市は適度に人が少なくて好きだ。

たとえ平日の日中だろうが京都市に数あるスタバはめちゃくちゃ混んでいる。学生や観光客、サラリーマン、フリーランス?っぽい人など様々な人が肩をぶつけ合いながら狭ぜまとスタバにいる。

だから僕は京都にいる時はまったくスタバとか人の多いところには行かなかったけど、中央公園のスタバは結構通っている。
良い感じの雰囲気に、いい感じの人の量。まさにスタバに本来求めているサードプレイスを享受できていると思う。

7.ちょうど良い地方都市

サンダーバード停まるのが便利すぎる武生駅

僕の生まれは大阪府能勢町というところで、中学卒業まで本当の「The 田舎」で育った。猪や鹿、ヘビと遭遇するのは当たり前の田んぼだらけのところだった。
そのため「自然がいっぱいで空気がおいしい〜」みたいな感想は越前市に出てこない。

そんなThe田舎では、だいたい町内の人は顔見知りだ。
本当によく野菜とかお土産とかもらえたりするけど、その分何かしらのお返しとか普段の付き合いをしないといけない。
そういう濃すぎる近所付き合いは、結構僕の年代だと面倒に感じてしまう。
適度な距離感が心地よく、そういった点では京都市の賃貸のように隣人の顔も知らないくらいが良いなとも思っている。

今僕が住んでいる越前市の京町というエリアは、集合住宅も複数あり学生や僕のような外から来た人、元々家を構えている人などが住んでいる場所だ。
その辺を歩いていてもお互いの顔がわかるわけではないけど、京都市ほど人が多くなくちょうどいい。
京都の観光客はテンション上がって騒々しいことや、大きい荷物があるので店内や市バス、道端で邪魔になることが多い。
そういうのがないけど、近所付き合いが濃くない越前市はちょうど良い地方都市といえると思う。

もちろんちょっと残念な部分も

良いところと同様、残念な部分も僕個人の感想だから参考程度に。
ちなみに越前市特有のものではなく、地方移住した人全般にいえる内容だと思う。
大きい不満というわけではなくて、何か悪いポイントあるかな〜と自問してふわっと頭に出てきたレベルなので越前市の人は気分を悪くしないでほしい。

ラーメン屋やチェーンの飲食店が少ない

鯖江まで通ってる行きつけのラーメン・魂心家

僕はラーメン大好きで、京都ではめちゃくちゃ食べてた。
前に住んでいた場所は牛丼屋や回転寿司、ラーメン屋が近くにたくさんあったのでローテーションで行っていたから今ちょっと辛い。
特にこってりしたラーメン屋が越前市には少ないことが辛い。

やっぱりコンビニやスーパーが地味に遠い

写真特になかったので、ただのイメージ

前に住んでいた京都の家では、徒歩1分でローソンとセブンイレブン、イオン系列のスーパーマーケットにアクセスできた。
その家は特にコンビニとかが近かったけど、わりと市内の中心部であればどこでも徒歩5分内にコンビニ数軒はあると思う。
だから冷蔵庫とかはあんまり物入ってなくて、ほしい物があったら都度買いに行っていた。
ある意味余計なものを買わずに、欲しくなったら買わせてくれる外付け冷蔵庫の感覚だったしすごく便利だった。

今は最寄りのコンビニやスーパーまで地味な距離があるので、一気に買いだめるようになった。特にハイボール用の炭酸水とお菓子類。

賃貸もテナントも物件が少ない

日本語教室とオフィス用に借りた物件(現在DIYで改装中)

これは移住前から複数の不動産屋さんに話を聞いたりしていて覚悟していたけど、希望していた駅と商店街付近の集合住宅やテナントの物件が少なかった。
僕は完全に在宅で仕事をしているので、基本ずっと家にいる。しかも時差や先方の稼働状況の兼ね合いで平日日中はもちろん場合によっては夜や土日にもがっつりオンラインミーティングをしたりもする。

だからこそ、家は防音性の高い鉄筋コンクリートの物件が絶対条件だった。
しかしそれがまぁ少ないらしくて、元々少ない空き物件は木造ばかりでかなり困ったものだ。
今住んでいる部屋は奇跡的に空いていた鉄筋コンクリートと言える。

テナントに関しても正直あんまり広さは必要なかったんだけど広すぎる物件か、遠すぎる物件か、廃墟かしか選択肢がなかった。
福井市とかならかなりいい感じで安い場所があったけど、日本語教室は越前市でやるからこそ価値があると思っているのでなんとか今の場所を探して決めた。
家もテナントも良い不動産屋さんに出会えたことに感謝しきれない…

ガスとネット回線の口惜しさ

祖父母の家と同じく、うちもプロパンガスに

今住んでいる家は、都市ガスではなくプロパンガスしか使えない。
よく言われていることだけど、都市ガスに比べてプロパンガスは使用料金が高く実際にそれを体感している。
ガスの使用はたぶん京都の時と同じかちょっと少ないくらいの今でも京都の時の1.5~2倍くらいの料金が請求されるようになった。
これからさらに寒くなるので、もっと高くなるのかとちょっと怯えている。

ネット回線についてもちょっと悩んだところで、ひける回線が限られていた。在宅で仕事をする僕にとって結構な死活問題だな〜という感じ。
しかも平日夕方〜夜と土日はみんな使うから回線重たい、京都の時の1/3くらいの速度になってしまった。

移住者ならでは?の孤独感

1人で飲むビール

これは僕の出不精が原因というのもあるけど、元々こっちに知り合いがいるわけではないので白髭(@babisanlog)とその友達周辺、家族周辺くらいしか会う機会がなかった。
特に8~10月は商工会にも、地域の団体や事業者さんたちとも関わることがなかったので尚更家にいた。

それにしても同年代の友達を知らない土地で作るのは難しい。
京都の時はコワーキングスペースとか友達の友達とかで輪が広がったけど、越前市ではどう動けば良いか模索中。

移住して変わったこと

一応番外編として、僕個人の変化もいくつかあったのでそれを紹介したい。
上述した良いところ悪いところの影響だと思う。

車に対する考え方

ええやん!と思ったけど買わなかった中古のCX-5

正直、京都にいる時は車がほしいなんてただの一度も思わなかった。
実際同年代で車が欲しいとか、持っているなんて人はあんまり記憶にない。

バスや地下鉄、電車など交通網が発達していて行きたいところはいつでもすぐに行けるし、本数が多いから待ち時間も少ない。
(越前市ののろっさは安くて見た目も可愛いから好きだけど、本数もルートも少ない…)

そして何より、京都で車を持つと駐車場代がバカにならないし小道なんかは人や自転車が多くてかなりストレスになる。

だから学生〜独身の人たちは、必要な時にレンタカーやシェアカーを使っていたし僕もそうしていた。
コストコに友達といったり、旅行に使ったり、荷物を運んだりするくらいはそっちの方がコスパがずっと良い。

家族が増えると京都でも車は必要だけど、越前市ではどこに行くにも何をするにも車が必要になる。

こっちにきて車を持っていないというとだいたいびっくりされるのは、本当に新鮮だった。
そして流石に僕も車が必要だなと思ってきたし、なんだか欲しくなってきた。
以前は車種とかもあんまり知らなかったけど、こっちにきて色々と覚えて気になってきたのは大きな変化だと思う。

日々の食事

カレーってすごい

コンビニ・スーパーマーケットが地味に遠くてチェーン店が少ないという話とつながるけど、家で食事する機会が増えた。
京都に住んでいた時は、くら寿司に週3回・天下一品(こってりラーメン)週1回、やよい軒・松屋・その他ラーメン屋のいずれかに週1回は通っていた。
外食が減った結果、ご飯をきちんと炊いてぬか漬けとか食べるようになったのはすごくいいことだと思っている。
多分、少しだけ健康的になったと思う。

これからも住みたい、福井県越前市

なんだか越前市の魅力だけではなく、ちょっと困っていることも書いてしまったけど個人的にここは最高の街だ。
これからいろんな人に会って、楽しいことも嫌なことも経験していく場所としてこれ以上ないはそうないと思う。

知り合いもあまりいない土地で事業を営んでいくのは怖さもあるけど、絶対に誰かの役には立てるはずという希望を持ってこれからも頑張りたい。

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