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古民家に住んでいる話 18

折角田舎の祖父母の家みたいな所に住んでいるのだし年中行事は一通りやってみたいのだが、秋はイベントが少ない。10月に月見とハロウィンがある程度のもので、次はクリスマスまで空いてしまう。せめて10月中のイベントは両方やりたい、となった。


今年の10月は珍しく2回満月があり、しかも2回目はハロウィンの日だ。これは46年ぶりの事らしい。因みに次は18年後。

取り敢えず10/1が今年の十五夜だった。縁側、満月とくれば団子で月見だろう。日付が変わる頃に買ってなかった事を思い出し、急遽コンビニや薬局を回った。時間が遅かった為売り切れの店が多かったが、なんとか見つけた。団子ではなく饅頭だが、まあ見立てる分には問題なかろう。

手当たり次第買って同居人にもくれてやり、月を眺めた。

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この写真ではばっちり月と饅頭両方写してしまっているが、月見で団子や饅頭が出るのは月を見立てての事だ。一体日本人というのは随分と見立てが好きな人種で、月に関してもそれは働く。

月は、強い。テーマとして強過ぎる。直接眺めたのではその魔力が直接的過ぎる為に、繊細な感性を以てよしとする我々の先祖は水面に写った月を眺めたり、月を思い起こせるものを眺めて風流とした。団子や饅頭もその一例である。連歌においても月は夢、春秋等と共に五句去り(一度詠むとそれ以降五句空けねばならない。春秋については3〜5程度連続した後に空ける)扱いとされ、恋や神祇が三句去りである事と比べるとその重さがよくわかる(式目は色々あるのであくまで一例)。詠みやすいという意味でもある。noteでも去りのルールとか定めてみても面白いかも知れない。人形は三記事去りとか(呼応記事とか雑記で簡単に稼げるがね)。月の魔力については、ベートーヴェンの月光でも聴きながら満月を見つめてその方向に向かって歩いてみるといい。吸い込まれるような恍惚に浸れる。


ハロウィンは何か明確にやりたい事がある訳ではなかったが、取り敢えずマサイシさん・化学魔さん・風兎氏を呼んだ。仮装という程のものでもないが、取り敢えずお面は多数あるので遊んでみた。

左からプロレスラーじみたマスクドかがくまー、ヒトケン天狗、妖怪ヲッチ、腰の引けたスケキヨマサイシ。まあ仮装っぽい事できたからこれでいいか。

因みにこれはハロウィン版畜生人形。

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トリックオアトリート! という事でお菓子を大量に買ってきた。

この日はラテン語ができる化学魔さんがいた為、俺が初めて正式に受けた絵の依頼に関するネタ出しが主題だった。画像は化学魔さん帰宅後のDM。

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これで何の話か分かったらかなり凄い。ネタ明かしは来月。

マサイシさんと化学魔さんは日帰りで、ヒカルが作った晩飯のハンバーグを食って帰った(Prea氏は深夜に旅行から戻ってきた)。

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因みにかぼちゃも買ってきたようだったがこれは出さずに終わった。来年はジャック・オ・ランタン作りたいわね。

風兎氏のみそのまま泊まる。深夜まで応接間にいたが、ヒカルとTCGやり始めたので俺は黙々と絵の構想を練っていた。多重に寓意的なものになりそうだ。

2日目・・・・・・はさほど書く事もない。概ね応接間でのんびりしていたように思う。風兎氏は自分の同人誌のネタになりそうなものを見つけて喜んでいた。そして夕飯前に帰っていった。また来週も来る事になりそうだが。


こんなところか。今ふと外の月を眺めてみたら、やたら低く、黄色く、そしてデカかった。憑かれそうだな。

然らば。

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