漫画初心者が、(とりあえず)1週間で5ページ漫画を描いた話。
コルクラボ漫画専科の3期生として、2020年の4月からコンテくん(本業がCMプランナーにちなみ)で活動してきましたが、それまでは本当に漫画のコマ割りすらしたことがなかった漫画初心者でした。
ちなみに半年で学べたことはこちらの記事で読めます↓
普段広告の仕事をしてるとなかなかに忙しかったので、新しいことを始めることなんて全然できてなかったのですが、コロナで少し時間ができ「ちょっと意識高く、新しいこと今やるべきなんじゃね?」とイキリ始め…
そのときに(タイムラインで)出会った『コルクラボ漫画専科3期の募集』というお知らせを見て、「あ、漫画やろ…」っとなったのでした。
当時は2期生のはるかさんの記事をだいぶ参考にしました…!
しかしコルクラボ漫画専科には、応募条件というのがあり…
そう…1〜4Pマンガを3つ以上描かなければならないのです。
マンガ描いたことねぇ〜!
マンガを習うために通い始めるのに、習う前にマンガを描かなければいけない…という(初心者には)絶妙なハードルの高さを感じつつ、
この募集を見た時点で、締切までに1週間もない状態だったので、
(意識高いうちに)やるしかないよ〜!
…と、とりあえず描き始めたのでした。
*****
ちなみにこれまでのコンテくんの画力の経緯をご紹介。
自分はいまCMプランナー6年目なんですが、なりたての頃(2015年)に練習で描いた絵コンテがこちら。(道具はフリクション)
うーん、なかなかに下手くそ…。
美大出身ではない自分にとってはなかなかに最初はうまくコンテは描けませんでした。絵を描くのは好きだったのですが…。。
んでここから、先輩の指導や鬼畜なプレゼン作業を乗り越えていき、コルクラボマンガ専科に入る直前(2020.4)に、練習で描いた絵コンテがこちら。(道具はフリクション)
なんとか企画コンテとしては成立する絵は描けるように。
それなりにコンテを割れるようになると結構いろんな仕事に呼ばれることが増えました。だから(専門家ほどではないけど)絵をかけることを武器にしたいと思ったから、マンガ専科受けたんだなーと。
そしてここから漫画をどう描こうかと、試行錯誤していきます。
*****
① まず"どの道具"で描こう…?
当時はマンガを描くソフト『CLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)』のことも知らず、数多あるプレゼン作業を乗り越えた愛着あるフリクションも捨てがたかったので
「ライバルは漫画家さんなので、CMプランナーらしさが出るようにあえてフリクションで漫画描くと味が出るんじゃね?」
と思い、いざ描いてみると…
絶対自分、枠線うまく描けない気がする…!
と秒で諦め、即知り合いのコンテライターさんに色々聞いたところ「クリップスタジオみんな使ってるよ〜!」とのことだったので、フリクションで描く夢を即断念。
Netflixを見ることでしか活躍してなかったiPadと、なんとなく買った後全然使わず埃かぶってたapple pencilを呼び戻したのでした。
これから描く初心者の人、クリップスタジオには便利な機能が沢山あるので便利です(日本語変)。僕はYouTubeで操作を勉強しながら(下記参照)やって三日くらいでなんとなく使えるようになりました。
② 描きたい絵を見つけて、絵作りをする
次に「どんな絵を描くと受かるのか?」という超打算的な思考で、Twitterで片っ端に「#コルクラボマンガ専科」で検索し、受講生の漫画を研究しました。
僕自身はエッセイ漫画を描きたかったので、そのときに「こんな漫画描きたい!」と思ったのが、2期生の望月哲門さんとはるかさんのエッセイ漫画。
こういう絵でエッセイ漫画描きたいな〜!
と参考にしつつ、勉強しました。
あと自分が好きな漫画家さんに、今日マチ子さん・はるな檸檬さんなどがいまして、
色使いやコマ割りのエッセンスはだいぶ取り入れてる気がします。やっぱり描きたい絵を見つけると、だいぶ描きやすくなるなぁーっと。
クリスタ描き始め当初は、以下のように少し堅い感じで描いていましたが、
描きたい絵が見つかってからは、今に近い絵柄になりました。(色つけはリアル水彩の水彩丸筆、ペンはリアルGペン。いまはカブラペンにしてます。)
最初の頃に絵作りをしっかりやったおかげで、いまも路線がぶれずに描けているのはすごくプラスでした。(寄り道せずに済んだ)
③ 見よう見まねでネームを描く
クリスタ操作慣れと絵作りと並行して、ネームを進めていました。描きたいジャンルはエッセイと決まっていたので、あとは描きやすい題材…ということで広告業界を描くことに。
ざっくりこんな感じに描いてました。
本当にざっくり…笑
普段CMのアイデアを書くノートにそのまま書き出して、模索してました。意外とCMコンテの要領でさくさくっといけまして…
「あれ〜これって一気に描けちゃう感じ〜?」
と思いながら、いざクリスタに描き始めると…
下書きはさくっと…
ペン入れもまぁまぁ…(でも時間かかる。apple pencilの描き心地に慣れない…)
写植とカラー、意外と面倒だわ…。
なにもかも初めてなので、字の大きさの肌感もわからないし、吹き出しツールもうまく使いこなせないし、レイヤーの整理もできてないしで…
いまなら一日で描ける分量を…
まじで一週間ギリまでかかって描きました。
そして初めて描いた漫画たち(2020.4月上旬)がこちら!(愛着!)
今見返すと、線もカラーも吹き出しも写植も(てか全部)適当だな〜と思いつつ、「よくやった!当時の自分!」って感じです…笑。
ちなみにマンガ専科に通い始めて2週間で描いたのがこちら(2020.5月末)
だいぶ今の形になりました。(ほぼ変わってません…笑)
そしてその半年後に描いた最終課題(32P)がこちら。
エッセイ漫画を描きたくてマンガ専科入ったのに、最終課題をストーリー漫画で締めるという当時の自分には想像できなかったフィニッシュでした笑。
*****
いかがでしたでしょうか?
もし自分と同じく「漫画描いたことないけど、コルクラボマンガ専科に興味ある…」という方(4期に興味ある方…!)の参考になれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?