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“2040年の未来予測”を読むべし

元日本マイクロソフト代表取締役社長の成毛眞さんが執筆された“2040年の未来予測”を読んでみたので、サクッとまとめておきます。

成毛さんを知らない人は少ないと思いますが、私が社会人になった2002年には既にマイクロソフトを退かれていた(2000年退任)ので、独立された後の活動の方が印象強いですが、専門であるテクノロジーの観点だけでなく、これからの20年、日本&世界で起こるであろう“悲劇”をこれでもか、というくらい色んな視点で書かれており、私たちがこれから何に対して準備をすべきかに示唆を与えていただき、三連休の最終日、将来について考えるよい機会になりました。

ざっくりまとめ

内容を書き過ぎるとネタバレになるため、私の所感だけをサマって書きます

読みやすい文体なので、半日程度で読める内容で、ざっくりいうと、日本にはもう悲劇的な要素しか残っていないので、その悲劇的な要素が何なのかを真正面から捉えて、自分自身で考えられる人だけが明るい未来を手に入れることが出来る(かもしれない)、、、という話です。

大別すると、前半(①②)で潮流・問題提起、後半(③④)はそれらの問題に対する打ち手について語られています。備忘のため、キーワードだけ抜粋しておきます。

①世界のテクノロジーの未来

6G、空飛ぶクルマ、監視カメラ、センサー、AI、
ゲノム、ワクチン、電池、エネルギー、メディア

昨年、5Gの話をしていましたが、6Gの世界の到来による生活の変化から旧メディア(テレビ、新聞)の終焉まで、グローバルな視点で語られています。

②日本の悲惨な未来

高齢化、年金、税金、医療費、預貯金、退職金、
ベーシックインカム、GDP、地銀崩壊、資産形成

世界でテクノロジーの進化が更に進む中、我々はどのように受け止めるべきか、という心構えに加え、日本という国は人口ピラミッド上、どうしても悲惨な状況に陥らざるを得ない「事実」をド直球で言及されています。

③将来を見据えた時の打ち手

衣食住(遺伝子組換、不動産、生産)、
教育機関の在り方、シェアリングエコノミー

①②の潮流を捉えた時に、衣・食・住の観点で、何に留意すべきかを語られています。この点については、それぞれ受け止め方は違うと思いますので、成毛さんの仮説が述べられており、大変参考になります(私自身は全てアグリーな内容ではなかったですが、なるほどな、と思う点が多々ありました)。

④自然災害への打ち手

温暖化、飢餓、水害、南海トラフ地震、
富士山噴火、戦争、水、資源

世界の潮流と日本の衰退、悲観的な将来(ほぼ確定的な事実)を織り交ぜながら、遠い未来ではない世界を描きつつ、(私が勝手に察するに)我々のような現役の凡人どもに問題提起をしていると同時に、良くない要素に対して、国・他人任せにすることなく、自分自身で防衛策を取りなさい!ということがメッセージだと思っています。

何となく日々おぼろげながら見えている日本の悲観的な将来に対して、ぐうの音も出ない事実を突きつけられ、大変刺激的な内容でした(`・∀・´)ゞ

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