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【事業再構築補助金】補助事業で実施する新市場進出

こんにちは。東京のコンサルタントです。

このシリーズではご自身で事業再構築補助金の事業計画書を書かれる方に向け、採択されるための書き方やテクニックを解説しています。

さて、今回は6つ目のセクションである「補助事業で実施する新市場進出」について解説していきます。今回の記事は全体の流れの中では下記の赤線部分に該当します。

公募要領(第10回)P41-10.事業計画作成における注意事項

1.補助事業で実施する新市場進出とは

 前回の記事で、事業再構築の具体的内容をどのように書けばよいかを説明しました。このセクションではそこで説明した事業再構築の具体的内容が、事業再構築の趣旨と合致しているかを説明します。ここでいう事業再構築の趣旨というのは、既存事業とシナジーのある事業を新たに始めようとしているのかということです。既存事業とのシナジーを説明することで、新たに開始する事業が、単なる思いつきで始めようとしているのではないことを示すことができます。このセクションで記述しなければならない内容は主に3点あります。1つ目は、どういった市場に進出するのかということです。次に、その市場で既存事業とのシナジーを発揮することができるのかということです。この2点は新たに進出する市場についての説明です。3つ目は、新たな市場に進出する前と後で会社全体に対して、どのような変化があるのかということです。例えば、既存事業とのシナジーによる収益性の改善などです。以上の3点を記述することで新たに始める事業が事業再構築の趣旨と合致しているかを示すことができます。

2.公募要領の解説

事業再構築指針の手引き (3.0版)p.4

 事務局から公開されている「事業再構築の手引き(3.0版)」という資料によると、新市場進出は「中小企業等が主たる業種または主たる事業を変更することなく、新たな製品等を製造等することにより、新たな市場に進出すること」と定義されています。新市場進出に該当する新分野展開、もしくは業態転換で申請を考えておられる方は、今一度この定義を確認して、自分たちが行おうとしている事業がこの定義に当てはまるのかをチェックしてください。当てはまる場合は、上で説明したように3つのことを記述する必要があります。

3.補助事業で進出する新市場進出 テンプレート

今回は前回の記事と同様に居酒屋が新たにテイクアウト事業を始めるという想定でテンプレートを示したいと思います。

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