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やってしまった新幹線のチケット購入

先週、自社にセミナーをしてくださっている介護業界歴30年以上のレジェントからLINEが入る。
あまり詳しくは書けないが、東南アジアのある国の要人に、ある会社を紹介する、なかなかそのような場面経験できないので同席してみますか?という誘い。

その日程は土曜日。
カレンダーを見る。
午前中、息子のサッカー、しかも3ヶ月に1度の親子サッカーの日なのでこれは外せない。
「せっかくのお誘いですが土曜日午前中予定があって難しそうです。」
と打つと
「土曜日15時に横浜のホテルです」
と返信が。
行ける、行けてしまう。
「行きます」と返信。
「ではしみず社長、名古屋駅で待ち合わせをして一緒に行きましょう」
行きの新幹線くらいは1人で行ってゆっくりしたかったが誘いがあったら仕方ない。
「分かりました、新幹線のチケット買っておきますね」
「しみず社長ありがとうございます、帰りは私が買いますね」

親子サッカーの日は1時間、皆で草むしりをした後、サッカーが始まる。
8時半から1時間、まだ暑い中草むしり。
小学3年生の息子なのでまだまだ素人の私でも戦える。
2時間みっちりサッカーをし、シャワーを浴び、スーツに着替える。

駅に到着。
レジェントは待ち合わせ時間の15分くらい前にはだいたいいらっしゃるので待ち合わせ15分前に行ったらすでにいらっしゃった。。
「社長、手土産と弁当買っておきました」
早い、そして準備が完璧。
「ありがとうございます、これ新幹線のチケットです」
13号車の指定席のチケットを渡す。
新横浜駅経由で横浜駅へ。

良いホテルのラウンジで待ち合わせ。
塗料メーカーの社長と役員が待っていた。
30分程度打ち合わせをしたら、ある国の要人がやって来た。
この方とレジェントは10年来の友人。
レジェントがこの国で大学を作った時のご縁らしい。
またこの要人は日本人でありながらある国の官房長官的な役割をやっているとのこと。
日本の県知事でも打ち合わせするのは半年待ち、そんな方との商談に同席はなかなかできない。
1時間だったがあっという間だった。

レジェントと中華街で美味しい料理と紹興酒を飲み、気持ち良く新横浜駅へ。
「社長、チケット買いましたのでこれで通ってください」
ICカードを渡される。
私はスマホで予約し、チケットを発券して渡したがICカードで通ることも出来るんだ。
私より20以上年上なのに詳しい。
ICカードを通し、改札を通る。
座席の紙を取る。
9号車か。
近くのベンチで待つ。
レジェントも私もLINEを返す時間。

新幹線が到着する。
9号車、ん?
9号車?緑色のマークついているじゃん。
グリーン車じゃん。
「社長、私はグリーン車しか普段乗りません」
急激に恥ずかしくなる。
自分の普段の感覚で指定席を予約して渡した私。
グリーン車選択は考えもしなかった。
しかし、一緒にいくのは60歳超えたレジェント、国会議員にも介護保険をレクチャーしたほどの方。

甘かったし、甘えていた。
このレジェントは厳しいことは言わない。
ただ、スマートに気づかせてくれる。

行きの待ち合わせの場面を思い出した。
手土産やお弁当、そもそも私が買わなきゃいけない役割だよな。
少なくともどうしますか?の連絡はしておくべきだったよな。

反省しきりの帰りのグリーン車。
「ひとつひとつ学んでいけばいいんですよ」
レジェントが優しく微笑む。

名古屋に戻り、キレイな外国籍の方がたくさんいるお店でレジェントから再びレクチャーを受けた。

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