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子供たちの交渉術

おはようございます。
何となく、成人の日が終わらないと世間の正月気分が抜けない気がしていてイマイチエンジンがかかり切っていない朝を迎えております。

たぶん子供の冬休みが終わっていないのもその影響の1つ。
小3の娘と小2の息子、食べ物の嗜好が本当に合わない2人。
自分の個性を光らせる為に敢えて兄妹の反対の意見を言おうとしているのではないか、という考察もしている今日この頃。

昨日の事。
午前中、子供たち二人とちょっと遠くの公園へ。
アスレチックや大きなボールでのサッカーなどではしゃぎまくり、ぐったりし車に乗り込む私と子供達2人。

昼ごはん、外食する提案をする。
娘「スシローがいい」
息子「サイゼリアがいい」
一致することがない2人の意見。
午前中、はしゃぎ過ぎたのか息子が車内で寝てしまったので、不戦勝でスシローに決定!

夕方になる、
「パパ、夕食何なの?」
「何がいいの?」
「うどんがいいな」
娘からの質問と回答。

隣にいた息子が横から入ってくる。
「俺はうどんが嫌いだから焼きそばがいい」
「私は焼きそばは絶対に嫌」

ここで1年前ならば喧嘩が始まっていた2人。
しかし成長したのか2人で相談し私に提案をしてくるようになった。

「じゃあ、パパ、うどんと焼きそば両方作ってね」


あるデイサービスでの出来事を思い出す。
利用者様がうがいをするコップがある。
朝、忙しい時間。
誰が洗うのか、現場の会議で討論がされていた。
「入浴係が着替えた後に出来るんじゃない?」
「いや、フロアリーダーが見守りしながらやった方がいい」
概ねこの2つの意見だった。
そこで相談員の男性が別意見を切り出す。
「厨房スタッフにお願いしたらいいじゃないですか」
入浴係派とリーダー派、対立していた意見が第3者に目を向けることで一丸となった。
しかし、大変なのが厨房スタッフ。
うがい用のコップは食洗器対応できないし、午前中は人数足りているわけではないので難しい、しかも厨房業者が外注であるため、なかなか無下にクライアントの依頼を断りにくい。

このケースは一旦私が間に入り、厨房業者さんにお願いすると契約上の問題があるのでスタッフで何とか分担できるようにしましょうと振り戻した。


話を我が家の昨日の夕食に戻そう。
うどんか焼きそばか、どちらに決まってもどちらかが我慢しなければならない。
その為の1つの解決方法として子供たちが「パパ、両方とも作って」という事だったのである。
1度2度なら何とか出来るだろう。
しかし、これは私として持続可能なことではない。
さらに「第3者を標的にすることで目の前の対立した相手と握手する」という間違ったメッセージを子供たちに出すことになる。

結果、2人は日中買ったピコピコハンマーと座布団で「叩いてかぶってジャンケンポン」を行い、娘が勝ち、うどんとなった。

負けた息子が泣いている。
それを見て娘が
「焼きそばでもいいよ」
と言い出す。

しかし、これも泣いたら自分の意見が通るという間違ったメッセ―ジを息子に出すことになるのでうどんのままで決定。
娘の優しさに対してはしっかりと褒める。

子供の成長フェーズが急加速しているような気がしている。
こちらも一つ一つ考えて伝えないといけないね。
ネゴシエーションは国語よりも算数よりも大切な勉強だと思います。

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