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タクシー運転手さんとの雑談

ただいま名古屋。
2泊3日の濃厚な関東出張を終え久しぶりの朝を迎える。
少し詰めすぎたかなというくらい濃厚だった3日間。
初日の出来事なんて1週間以上前なのではないかと思うくらい。

今回、ホテルが駅から少し離れていること&時間がタイトだったのでタクシーを使うことが非常に多かった。

会食への移動。
ホテルを出て徒歩だと40分くらいかかるが、タクシーならば10分。
歩きながらタクシー拾おうと思い出発。
夕方だったこともあり、なかなかタクシーを拾えない。

おっ、タクシー見つけた…と思ったら「回送」。
しかし私を通り過ぎたすぐの停車場に止まってくれた。
優しいじゃん、私の為にありがとうと思い近づいていくと運転手が出てくる。
そしてなか卯へ入っていった。
そうか、夕飯か。
目の前に客がいるよ、歩合の成績上がるよ、と思っていても、とろとろの親子丼には敵わないのか。

しばらくタクシーを待つ。
この時もはや歩くのは止めた。
疲れたからではない。
ここまで拾えないのは今までと何かが変わっているからだ。

そう、アプリだ。
竹ノ内豊さんのようなスマートなビジネスマンはすぐにGOタクシーだ。
これは機会だ。
アプリをダウンロードする。
登録を設定している最中、1台のタクシーが現れる。
GOアプリが中途半端な登録のまま、乗車。

「タクシーがなかなか拾えなくなりましたねw」
「タクシーの台数をコロナの関係で減らしちゃって乗務員も110人いたのが70人くらいになっっちゃって。春先くらいから急に募集をかけていますよ。」
「そうなんですね、走っている車数が少ないんだ。という事は運転手さんの景気はいいんじゃないですか?」
「そうですね、おかげさまで。私、20年運転手やっていますが先月の給与が今までで一番でした」
「へえーそれほどなんですか!このままが続いた方が運転手さんとしてはいいんじゃないですか?」
「まあそう言わればそうかもしれませんねw。でも会社は何とか車数を増やそうとして今キャンペーン中で乗務員1人紹介すると30万円もらえて、紹介された人は20万もらえるという制度があるんですよ」
「おお、なかなか積極的なキャンペーンですね。でも増えすぎると自分の仕事が減るかも、そうすると売上が下がるかも、そんな発想する人もいませんかね?」
「数万だったらそう考えるかもしれませんが30万ですからね。声をかけまくっていますよ。3人紹介して100万近くもらおうと思います」

なるほどね、数万円のインセンティブを出しても行動変容が起こらない。
強烈なインセンティブは行動変容になる。
劇薬だが。
「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」的な発想。

「私もコロナの頃は給与がほとんどなくなって個人向けのコロナ融資を借りました。仲間の運転手も半分以上が借りていたかな。融資返済が始まったので返さなくてはいけないのでより頑張らないといけないのです」

そうか、運転手さんたち、ほぼ個人事業主。
自分の生活を成り立たせるために成果をあげなければならないね。
成果上がらないと給与が無いからね。
しかし仕事量を自分で調整も出来る。
休みたかったら休めばよい、でも報酬は少ないよ。
目の前にお客さんいてもなか卯を食べるという選択もあり、だという事だ。

タクシー運転手さんとの雑談は学びが深い。

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