一人で完全監視社会に反旗を翻した勇者が選んだ国
by Jemie Elizabeth Spencer
悪いことをしないのなら、どうして監視されるのを気にするのですか?という質問に対して彼は次のように答えました。
『自由、プライバシーの権利は、何時必要になるのか分からないから決して権利を放棄するべきではない。政府や企業を信用するのは悪いことではないように思われがちだが、政府や企業にすべての権利を与えることは極めて危険なことです。
たとえ自分が世間でいう悪事に関わっていなくても、政府や企業の特権階級に属する人間たちの裁量次第で個人を束縛拘束できる可能性があります。
メールやSNSのやり取りを政府が自由に閲覧できるのなら、個人の弱みを探り出して圧力をかけて巨大な機関にとって都合の悪い事実を言わせないようにできます。好きな人にメールしたり、電話したり、ネットで本やチケットを購入したり、乗り物で旅行して行きたいところへ行き、やりたいことをするという普段あたりまえに行っている自由な行動が政府によって制限される可能性があります。
NSAの監視システムは、個人の自由とプライバシーの権利を侵害するものだから自由とプライバシーの権利を守るためには、どんな犠牲を払っても内部告発をしなければならなかった。』
2013年6月5日、アメリカ国防総省の情報機関NSA(米国国家安全保障局;National Security Agency)の専門職員が、香港で英国紙ガーディアン・米国紙ワシントンポスト・香港紙サウスチャイナモーニングポストに対して米国と英国の内部機密情報を告発しました。
インターネット情報検閲システム「PRISM」によって米国のインターネットは、メール・WEB・チャットなど全て傍受されている。電話回線も傍受されていて、ベライゾンなどの米国通信企業やマイクロソフトや アップルが政府と共謀している
という内部告発でした。
彼の名はエドワード・ジョセフ・スノーデン( Edward Joseph Snowden 1983.6.21 - 40歳)
9月26日、プーチン大統領が大統領令に署名して、スノーデンがロシア国籍を取得したことをロシア大統領府が発表しました。
ロシア国籍の取得はスノーデンの請願によって付与されたとロシア大統領府のペスコフ報道官は説明しました。
ロシア政府は、米国政府によって抹殺されていたであろう、人類にとって必要な才能を守り迎え入れました。
日本のマスコミは口を揃えてロシアは独裁国家で米国は民主国家だと嘯いています。スノーデンがロシア国籍を取得したことはどのように報道されるのでしょうか?
アメリカ人の私が言います。
バイデンアメリカはワシントンが支配している悪い国です。けっして民主国家ではありません。
エドワード・スノーデンにロシア国籍が付与されたというニュースに触れて改めて個人の「自由とプライバシーの権利」を守ることの重要性について考えました。