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愚かなる者 汝は人間なり -3-

これは2014年10月20日に『銀行という皮をかぶった金融マフィア』のタイトルで魚住氏がMKCウェブサイトに投稿した記事です。

18世紀のフランクフルトのゲットー(ユダヤ人居留地)に一人の高利貸が現れました。

現在のドイツフランクフルト所在地

マイヤー・アムシェル・ロートシルト(独Mayer Amschel Rothschild;1744.2.23 - 1812.9.19 )は、ゲットーの両替商・高利貸しから成り上がり、国の金庫の役割をするのと引き換えに通貨発行権を与えられ国の金融経済を支配し、借用証書で通貨を発行する「信用創造通貨システム」という錬金術を考案しました。

イラストは1628年のフランクフルトのユダヤ人居留地ゲットーを描いた都市図の版画です。当時のユダヤ人はカトリック教会によって差別され、狭小な居留地に隔離されていました。

画面左の弧状の通りに密集する狭小住宅がゲットー

一次産業・二次産業に携わることを禁じられていたため、三次産業、サービス業を生業としていました。マイヤーロートシルトは両替商から始まり高利貸し(当時の金利は平均20%以上)を始めました。

店先に赤い楯の看板を掲げていたのでロートシルト(独;赤い楯)と呼ばれました。ロートシルトの英語読みがロスチャイルドです。

当時のユダヤ人は姓がなかったので「ロートシルト(ロスチャイルド)」が家名になりました。

1883年頃のゲットーを描いた絵画
当時のゲットーの実写真

オッペンハイマー家に奉公していたマイヤーがフランクフルトに戻って古銭商を始めたのは20歳の時、1764年です。26歳でユダヤ商人ソロモンシュナパーの娘グトレ17歳と結婚しました。

細々と始めた古銭商から始まり、両替貸金業者となり、奉公していた宮廷ユダヤ、オッペンハイマー家を凌ぐ銀行家へと歩を進めました。

日本の明治維新・日清日露戦争・太平洋戦争をはじめ、朝鮮戦争・ベトナム戦争・中国経済開放・ペレストロイカ・東欧民主化・ベルリンの壁崩壊・欧州連合などを演出し、21世紀のグローバリゼーションを監督している国際金融資本権力集団の核、ロスチャイルド一族による世界経済支配の始まりでした。

創業地ドイツを長男に任せ、二男から五男にオーストリア、イタリア、フランス、イギリスの通貨発行権掌握を命じました。

民間中央銀行を設立して各国の金融経済を支配。

国の景気変動を恣意的に操作して富を独占しました。

現在、国際決済銀行(BIS)のスイス本部で毎年開かれるバーゼル会議には、日本を含む60ヵ国以上の各国中央銀行が出席します。

各国の中央銀行はロスチャイルドが描いたシナリオどおり、支持を仰ぎながら活動します。

アングロサクソン金融発祥の地、イギリスのシティー(ヘッダー写真)を築いたネーザンロスチャイルドは投機能力に長け、戦争を仕掛けては富を増やしました。ネーザンが築いた天文学的な私財がロスチャイルド財閥の富の源泉になったのはご存じのとおりです。

” Give me control of a nation’s money supply, and I care not who makes its laws.” Mayer Amschel Rothschild, founder of the Rothschild banking dynasty.

「私に通貨発行権さえくれれば誰が法律をつくろうと構わない。」

SNSが発達して、今や周知の言葉になりました。

21世紀の現在、中央銀行のある国の政府・大銀行・大企業はすべてロスチャイルドを核にする国際金融資本権力集団によって経済支配されました。


MKC情報室 氷室

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