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ロシア・ウクライナ最新情勢|#2 (2022.9.17)|ロシアを中心とする上海協力機構の総人口33億人超え名目GDP50兆円は欧州共同体の3倍

written by Coco A.

昨日9月16日、ウズベキスタンのサマルカンドで上海協力機構(SCO;Shanghai Cooperation Organization)首脳会議が開催された。

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15か国の首脳が出席し、安全保障、経済、テロリズムなどの問​​題について議論し、友好協力関係構築に関する条約締結計画ほか40前後の文書に署名してサマルカンド宣言を行った。会議ではイランのSCO加盟合意、ベラルーシの加盟申請も行われた。

イランとベラルーシの加盟によって上海協力機構加盟国は10か国となり、SCO加盟国の総人口は33億人を超え、名目GDPは50兆円(EUの3倍)に達し、ともに世界の半分を占め、SCOは、国土面積がユーラシア大陸の3/5を占める世界最大のエリア協力組織となった。

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加盟国

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加盟予定国(現オブザーバー国)

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会議には、加盟国首脳のほかにオブザーバー国(アフガニスタン、ベラルーシ、イラン、モンゴル)やパートナー国(アゼルバイジャン、アルメニア、カンボジア、ネパール、トルコ、スリランカ)の首脳も出席した。(写真後列)

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欧州連合(EU;European Union)の目的が新自由主義に基づくグローバリストによる格差社会を容認する一極体制(世界政府)の確立であるのに対して、上海協力機構(SCO;Shanghai Cooperation Organization)の目的は、国家主義に基づくナショナリストによる極端な格差社会を容認しない多極体制(民族政府)による世界連合の確立である。

そのように定義するに際し、共産党中国による少数民族弾圧・選民思想は矛盾するという思いもあるが、現時点では、グローバリズムに相対するナショナリズムという観点で書き進める。

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9月11日、ウクライナのゼレンスキーは、ウクライナ北東部ハリコフ(ハリキウ)州の都市イジュームをロシア軍から奪還したと宣言した。

それに合わせて日本のマスコミは一斉に「ウクライナ軍の反撃でロシア軍が大敗して東部要衝から撤退した」と報道した。

しかし、プーチン大統領は、ウズベキスタンで記者の取材に答えて、ゼレンスキーが話す用意ができないなら会談は必要ない、ウクライナの攻勢云々に関係なくドンバスエリアでのロシアの攻撃は中断なく続ける。ロシアは急がないがドンバスでのウクライナ政府による市民弾圧や虐殺を止めさせるという軍事作戦の目的はすべて達成されると語り、ドンバスの解放を着実に進めている情勢を伝えた。プーチン大統領の目的はウクライナ領土の支配ではなくドンバス開放であり、ドンバスの北部のハリキウの支配が目的ではない。問題の焦点をぼかした恣意的な報道には注意が必要だ。

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日本に戻って時間が経ち、日本のマスコミ報道がどんどん劣化し続けているのにあらためて驚いています。

新自由主義者、グローバリストが目指す世界政府構想。

それを実現するためにはユーラシア大陸の支配が絶対条件になります。西側戦争派による数々の執拗なロシア侵略の試みは、戦争派によるユーラシア大陸支配のために行われています。

欧州でも米国でも日本でも、次々と暴かれる戦争派による数々の悪事とマスコミによる情報操作。

上海協力機構に賛同する国々だけではなく、欧州連合の加盟国においても、グローバリストによる世界政府構想に対する批判が続出している世界情勢。
ユーラシア大陸において、戦争派を中心にした欧州連合に代わる平和派ロシアを中心とした新たな多極体制による世界連合が確立されようとしている。

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ロシア・ウクライナ最新情勢|神はサイコロを振らない #1 (2022.8.29)

エムケイコンサルティング DEU 東 心咲