決められた仕事を早く終わらせて、ゆっくりしている人を注意すべきか?


平均的な能力の人が2時間かかる仕事を、1時間で終わらせるA君という人がいるとする。

ザツにやって早く終わらせているだけなら注意すべきだろうが、仕上がりはむしろ丁寧だったりする。

そんなA君が、余った時間にバックルームでスマホを見たり、仕事に関係ない雑談を1時間していとしたら、注意すべきだろうか?

「勤務時間中でしょ!」「暇だったら、掃除でもなんでも、やることはいくらでも有るだでしょう」と言って。

状況によって例外があるかもしれないが、私の考えでは、それは絶対に止めるべきだと思う。

せっかく能力の高い人が何かの間違いで入って来てくれたのに、みすみす無駄にしてしまうことになる。

超理想を言えば、A君が自ら考えて、余った時間を有効につかって、今お店にとって必要な仕事をどんどんやってくれたらと考える。

しかし、現実的に考えて、それはありえない。

仮にあったとしても、ずっと継続してやってくれることは無いだろう。
例えば、次のような理由が考えられる。

・独立起業を考えていて、そのために勉強だと割り切っている。
・社会勉強として、いろんな仕事を任せてもらって、経験しておきたい。

いずれにしても、しかるべき時期が来たら、速やかにステップアップして去って行くはずだ。
そんな特別な人は、数年に一度のボーナスを貰ったと思って、それ以上の期待はしない方が良い。

では、どうすれば良いのか?

「能力の高い人に、平均的な人の2倍の成果を上げてもらって、1.5倍の給与を払う」
という方向で考えるべきだ。

例えば、時給1,000円で二人のスタッフがシフトに入っている時間があるとすると、その時間をA君に一人でやってもらう。
そうして、仕上がりが二人シフトの時と同レベルなら、時給を1,500円にするのだ。

あるいは、仕上がりが二人の時と比べて1.5倍程度だったとしたら、時給を1.25倍の1,250円にした方が良いだろう。

いずれにして、お店の利益増が明確に金額で分かるようにした上で、その半分を上限にして給与を上げるようにする。

なぜ半分を上限にするかと言うと、変革には、様々なコストやリスクが発生するからだ。

変革を行う責任者の労力は決して安くは無いということ。

また、お店も利益を享受することによって、さらなる変革へのモチベーションアップとなる。





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