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2023年9月の記事一覧

人恋しさを増幅するボカロ曲3選

風が冷たくなってきて、人恋しくなる季節かもしれません。その人恋しさ、ボカロのバラードで、ほどよく増幅してみませんか? Ordinary ポリスピカデリー feat. 初音ミク 別れの寂しさを「優しくなった秋風」の中で受け止めていくような曲です。ストーリー性は強くありませんが、だからこそリスナーは各々の立場に当てはめて聴けます。柔らかさと強さを兼ね備えた調声が、耳に心地いいです。 繭を解く keeno feat. 初音ミク 会えない人を強く想い続ける、切なすぎる冬曲

GUMI (Megpoid) 超絶技巧5(+1)曲

株式会社インターネットが販売するVOCALOIDソフト Megpoid は、キャラクターとしてはGUMIとして親しまれています。巧みな調声により、繊細な表現を実現したGUMI曲を5曲ご紹介します。 トオリスガリノダレカ 164 feat. GUMI 少し吐息の混じったような声が精巧に表現されています。特に語尾を伸ばす箇所が繊細です。歌詞はファンタジーの世界を舞台とした物語です。 だってだってだって タカノン feat. GUMI 片思いを等身大で描く歌詞が好評です

音楽やボカロをテーマにしたボカロ曲6選

ボカロPは、時として、音楽やボカロへの想いを曲で表現することがあります。今回そんな6曲をご紹介します。 birth 名縫躁 feat. 初音ミク 強気な初音ミクが無名のボカロPを激励しているような言葉が並びます。「さあさあ "今度" はないよ」と脅してくるけれど「どこまでもついていくつもりだから」と信じてくれる、素敵な初音ミクです。 ノイズメイクスピーカー 火垂 feat. 猫村いろは 一番「十年間」と二番「四分間」の対比が巧みです。たとえ自分の奏でる音楽がノイズ

1640mP feat. 初音ミク『Hatsune』鑑賞

ギターが叫びたがっている訳ではない。 ピアノが打ち鳴らされたがることもない。 初音ミクに感情なんてない。 ……本当にそうだろうか? Hatsune は二人の有名ボカロP、164と40mP(合わせて1640mP)による、初音ミク歌唱のボカロ曲だ。ちなみに Hatsune 以前の1640mPの楽曲として タイムマシン と 未来線 がある。 ギタリストでもある164の楽曲には、ギターの見せ場が多い(天ノ弱など)。 一方40mPの曲は、しばしば軽快なピアノに彩られる(恋愛裁判な

aiko『アンドロメダ』 宇宙性と身体性を共存させる世界観が冒頭(遠くの星と肩の埃を並列する)で明確になる。いっぽう失恋が判明するのはサビ以降であり、情報の順序が巧い。 比喩的な視力のテーマが全体を貫く。 サビの「交差点」の頭上に銀河(歌詞に直接は出てこない)が見えそうだ。