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2023年5月の記事一覧

鬼束ちひろ『眩暈』 愛する人から「逃げる事など出来ない」という幸福と絶望を描く。 序盤は「貴方の膝にもたれ」と具体的で実感のある場面が出てくるが、サビでは「私の乾いた地面を雨(貴方?)が打つ」という抽象的で壮大な詩世界が展開される。 宝石や悪魔というモチーフの使い方も巧い。

米津玄師『灰色と青』 幼い日の希望・友情・全能感と、現在の虚しさ・孤独・無力感の対比が胸を打つ。親しかった人も自分も雑踏に紛れ、それでも相手を想って「今も歌う」のだ。 「馬鹿馬鹿しい綱渡り」「くだらない面影に励まされ」などの皮肉でニヒルな言葉づかいが都会っぽさを増幅させる。