鬼束ちひろ『眩暈』

愛する人から「逃げる事など出来ない」という幸福と絶望を描く。

序盤は「貴方の膝にもたれ」と具体的で実感のある場面が出てくるが、サビでは「私の乾いた地面を雨(貴方?)が打つ」という抽象的で壮大な詩世界が展開される。

宝石や悪魔というモチーフの使い方も巧い。
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