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Cloud Nothings - The Black Hole Understands (2020)

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総評 : 5/10

Cloud Nothingsの何枚目かのアルバム。7/3にリリースされた。リリース方法がちょっと特殊で、フィジカルもストリーミングも、Bandcampでしか購入できない。Spotifyなどには出回っていない。Bandcampでサブスク(5$~/月)すると、本作のハイレゾ音源ダウンロードに加え、毎月エクスクルーシヴEPが手に入る。私は本作と8月分EPをダウンロードした後、サブスク解約した(悪)。

内容はと言うと、このバンドを人気にしたハードコアパンクではなく、シンプルなガレージロック/オルタナロックに落ち着いている。このバンドにはやっぱり激烈な音を求めるファンも多いはずで、そこからすると凡庸かつ怠惰な仕上がりと思われるかもしれない。

ただ私は好き。ぶっちゃけ特別曲が優れてるとか聴いてて興奮するとかは無いんだけど(爆)、逆にストレスなくサラッと一枚聴き通せるというか。アルバムの流れもフラットで、曲の出来も全曲同じくらいに良い曲なので。

アルバム通して受けるのは、楽しくもあり切なくもある感覚。ボーカルのDylan Baldiは"Poppy and sad record"と言っている。結局その言葉が全てを表している。都市でも、郊外でも、テンションの高い時も、低い時も、朝焼けの中でも、夕焼けの中でも、常に聴いていられる。

傑作だとか、人生を変える一枚だとか、そんな性格のアルバムではない。ただ、気付いたらこれを聴いている、そんな相棒のような存在感を放つ佳作。

全部で30分くらい。購入しないと試聴すらさせてもらないが、6とか9はなかなか爽快な佳曲。




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