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2021新譜

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Fiddlehead 『Between The Richness』 (2021)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ 米マサチューセッツのハードコアバンドHave Heart解散後、ボーカ…

Kt.Fmk
1年前
9

Ulver 『Hexahedron - Live At Henie Onstad Kunstsenter』 (2021)

総評: 9/10 『Flowers Of Evil』(2020)は硬派なテーマ——ホロコーストと原爆投下——を過…

Kt.Fmk
2年前
10

No Rome - It's All Smiles (2021)

総評: 8/10 初のフルアルバム。とはいえ、たった27分。多くを詰め込むよりも、一つのテーマ…

Kt.Fmk
2年前
4

Far Caspian - Ways To Get Out (2021)

総評: 8/10 聴いていると心が無性にざわめき、居ても立ってもいられなくなり、友達にすぐ伝…

Kt.Fmk
2年前
5

The War On Drugs - I Don't Live Here Anymore (2021)

総評: 8/10 『Lost In The Dream』は夢想と夜霧のアルバムだった。『A Deeper Understandin…

Kt.Fmk
2年前
11

Jordan Rakei - What We Call Life (2021)

総評: 4/10 Jordan Rakeiってそもそも何が売りなんだっけ。どんな人なんだったっけ。この作…

Kt.Fmk
2年前
5

James Blake - Friends That Break Your Heart (2021)

総評: 8/10 これまで彼が感じてきた焦り、喪失感、自己嫌悪。それらが歌詞に色濃く反映されている。「OK、僕は代替可能だ、次は誰だ?」と自虐的に歌う"Foot Forward"。「みんなのために頑張ってきた結果、自分の場所は無くなった」と悲痛に告白する"Lost Angel Night"。極め付けはFinneasへの嫉妬を包み隠さず表した"Say What You Will"のMV。 それらの引き裂かれるような感情が、最終曲"If I'm Insecure"で「別に全

Men I Trust - Untourable Album (2021)

総評: 8/10 前作『Oncle Jazz』と同じようなサウンドだが、前作でも特徴的だったフランジャ…

Kt.Fmk
2年前
10

Turnstile - Glow On (2021)

総評: 9/10 そのジャンルに興味が無いリスナーも自然と吸い寄せられ、いつの間にか全シーン…

Kt.Fmk
2年前
5

Mansur Brown - Heiwa (2021)

総評: 6/10 背景に敷き詰められたアンビエンス、蛍のように虚空を舞うギター、ファンク調の…

Kt.Fmk
2年前
3

Foxing - Draw Down The Moon (2021)

総評: 6/10 事前の期待が新作へのハードルを過度に上げたのかもしれないが、思ったより「普…

Kt.Fmk
2年前
1

Deafheaven - Infinite Granite (2021)

10/10 ★★★★★★★★★★ ギターロックの「柔」と「剛」を完璧に体現する圧巻の名盤に仕上…

Kt.Fmk
2年前
12

Sam Gendel & Sam Wilkes - Music For Saxofone And Bass Guitar More Songs (2021)

ともにLAを拠点とするプレイヤー、Sam GendelとSam Wilkes。コラボ第二弾が7月にリリースされ…

Kt.Fmk
2年前
11

John Mayer - Sob Rock (2021)

総評: 8/10 80'sの風を受けたJohn Mayer、夏の作品。 TOTO, Steve Winwood, Mark Knopler, 時折Michael McDonaldをも想起させる80年代前半の清涼なポップロック、AOR風のサウンドに仕上がっている。シンセコードのリフであったり、清潔さのみを表現するピアノであったり、控えめなカッティングギターであったり、女声コーラスであったり…。 しかし全く時代錯誤に聴こえないのは、80'sミュージックが今日のポップシー